ＡＩＲ

　ＡＩＲのネタばれです。この話のエンディング、 色々賛否両論を読んでますが、私的には結構わかりやすかったです。もちろん本当に 正しい解釈か、といわれると疑問ですが、素直に「ああ、時をさかのぼって転生したんだな」と思いました。 あの男の子は男性の魂（往人か柳也か、それとも両方か）の生まれ変わり、 女の子は女性（神奈か観鈴、はたまた両方）の生まれ変わり。そして、うしろに見えるふたり姿は… 呪いが解けてる二人か、解けてない二人かわからないんですが。私は最初は解けてない（つまりこれから 死んでいく二人）だと解釈しました。（後にあの二人も呪い解けてるんだ、と思いました。 そっちの方がなんかいいしね）
　まあ、この解釈きいて、違う！とおっしゃる方、たくさんいると思います。でも私は違ってもいいな、と思います。 大切なのはより正しい解釈をする為じゃなく（それならもっとはっきり書くと思うし） いかに自分がそこに感動して、何かをうけとったか、だよなあ、と思ってます。

　このゲームで感動したのはやはり、変わっていく目次でしょうか…あの、一つクリアするごとに 空の色が変わっていく様、ものすごく綺麗で感動です。それとともにこの手を繋いでる女の子は誰なんだろう？ と思っていましたが…見事でした。空の色が変わる、つまり時間が変わっていくという事は、 これから先もあの女の子は一人にならずに、歩いていく、ということなのでしょうか？

　ゲーム全体の「夏」の表現が凄く凄く好きです。夏休みって永遠のテーマだなと思います。 夏って楽しいけど、終わる時には凄くもの悲しくなる。そういう表現が凄くできてたと思います。 歌詞重視の私が「夏影」に惚れたのも、夏の表現に余りにもマッチしてたからじゃないでしょうか。
　曲というとＯＰが凄くいいです。あっと、青空はいつ聞いても泣けます…その歌詞が余りにも悲しすぎて。 鳥の詩は…聞いてみると本当に伏線が入りまくっていて、凄く感心します。

　ＤＲＥＡＭ編はどうしてドリームいうんでしょうね？基本的なギャルゲ―ぽい作りです。 ここで世界観が説明できてたのがいいなあ、と思いました。でもやっぱり 美凪と佳乃がここしか出てこなくてちょっと寂しいですね。全体的に意味はあるんでしょうけど、やはり印象が 薄い。しょうがないかもしれませんがちょっと残念です。観鈴は、ＡＩＲ編の伏線いっぱい、って感じです。 ちなみに一発クリアできませんでした、観鈴。

　ＳＵＭＭＥＲ編。実は一番好きだったり。既にゲームじゃないような気はしますが、これはこれでＯＫ。神奈の巫女さんが 大好きです。このシナリオ中盤、神奈が脱いだ所で「まさかこんなシーンが見られるとは！」と叫んでしまった。 一応18禁だってば。しかしあんなにＤＲＥＡＭ、ＡＩＲ編等であんなにこだわっていた海が全然出てこなかった事が疑問でした。 これだったら海ではなく、お手玉を上手くやる事、にこだわった方が自然だったかも。それかもっと海に一緒に行く事、 を前面に押し出して欲しかったです。

　ＡＩＲ編。ここでＡＩＲということは、いままでＡＩＲは、始まってなかったのでしょうか？それとも空そのものの 話ということでしょうか？残念なのがこのゲームをする前に「そらが往人」だという事を知ってしまっていた事ですね。 それを知らなかったら、もっと楽しめたのに。
　内容的には「晴子さん、ごめん！」でしょうか。 そうだよね、好きだからこそ、近づけないよね。もう、お母さんと海辺で暴れるシーンは感涙。 そして…ゴールでは…ああああどうしてーもっと頑張ろうよー。あと神社にいけなかったのも悲しかった。 あんなに頑張ったのに、もっとたのしいおもい、させてあげたかったよぉぉぉ！ 往人が全然でてこないのはちょっと寂しいかな。そしてなけまくりですー。あうー。

　とにかく名作です！でも恋愛らぶらぶなのが好きな私にはちょっと物足りなかった事も事実。 家族愛もいいけど、やっぱり落したかったなあ、っていうのもありましたね。

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