ドラゴンクエスト1.2の小説


ドラゴンクエスト1と2の小説について書きたいと思います。 本来別々なんですが、この二つ、結構繋がっているので、まとめて書きます。いいたいこと、似てるし。
 さて、ここで注意事項がいくつかあります。ドラクエファンに100の質問にも書きましたが、私、この小説、 大嫌いです。私の好みではない。ので、この小説(特に2のほう)が大好きな方、そして、けなされるのが絶対に許せない方は、 どうぞお引き換えしください。ただでさえ毒舌な私がさらに色々言ってますし。
 二つ目として、この小説に影響されたり、好きだったり、偶然だったりして、私が嫌だと思って設定と同じ設定を 使われ、ドラクエのオンライン小説を書いてらっしゃる方々および、そのファンの方々。私はその小説すべてが嫌いなわけではありません。 むしろ、ここの部分、ちょっと好みじゃないけど面白い、好きだと思っている小説がたくさんあります。 公式小説じゃなきゃ、全然許せる出来だと思う。それでもやだな、と思いますが、 WEBで個人的にやってる分にはオリジナルがいくらあってもかまわないと思うし。
 同じ設定の部分を使われているからといって、その小説をけなしているわけではなく、高屋敷さんの小説について語ってます。 ひいては、エニックス公式の元、売り出された市販の小説、という前提のもとでの話です。その点、ご理解くださいませ。
 それから最初の注意でも言ってますが、あくまで私が思ったことの感想です。ので、絶対的な評価ではなく、相対的なものです。 私はこの二つの小説をSFC版ドラクエ1・2をやり終えて、ドラクエ大好きー、サマルトリアの王子ラブラブー。の時に 読みました。激悪の評価になりますが、もし、私はドラクエをまったく知らなかったら、楽しく読めていたでしょう。 もしかしたら大好きだったかもしれません。もし、ドラクエ1・2をプレイしないで読んだら、それなりな評価に なっていたかもしれません。仮定ですが。ドラクエ小説でなかったら、多分こういう評価ではなかったと思います。 またこの小説を好きな方をけなしているわけでもないです。


 というわけでうるさく言いました。それではまずドラクエ1のほうから。これはハードカバーのほうで読みました。 感想としては、なるほど、と思いました。それなりに破綻していないですし、ドラクエ1は登場人物が少ない。だから キャラを増やして、話を膨らます。また、既存のキャラにオリジナル設定をつけてそれなりに深みが出ていると思う。 そのままでもいいと思うけど、独り言ばっかりでもどうかと思うもんな、しょうがないよな。 オリキャラが異様に出張ってたけど。勇者にしたって謎な人だもん、味付けないと難しいよな。
 あとローラ姫が髪切っちゃったのはちょっとやだった。切る必要ないし。でもまあいいか。でした。 1読んで2を読んだわけですから、1の評価は悪くなかったです。そうなら2は読まないし。 ただ、あんまり印象残ってないですけど。

 では2に参ります。これは文庫で読みました。はっきり言って、「何ですか?これは。」です。
 だいたい順番に嫌なところを言っていくとまず、サマルトリアの王子の性格が嫌です。 公式小説である以上、ゲームででてくる設定は変えてはいけないと思ってます。 あくまでゲームの小説なんですから。そしてサマルトリアの王子は ゲーム中で性格が語られている珍しいキャラです。「のんびりや」と。知ってらっしゃる方、 思い返してみてください、あのサマルトリアの王子、どこがのんびり屋ですか?もしあのサマルトリアの王子が ゲーム上にいたとしたら「やあ、探しましたよ」なんていうと思いますか?私は高屋敷サマルトリアの王子は 間違ってもそんな事言うとは思えません。多分怒鳴りますね、なにしてやがった、とか。 でもそれではいけないと思う。サマルトリアの王子である以上、本編を無視したら、それはすでにサマルトリアの王子ではない 別の人格です。名前だけ。
 (最近これについては折り合いがついたので、消しておきます。気の強いのも それはそれで良いかもと思いました。)

 その次に、これは私の好みだと思いますが、この二人の仲が非常に悪いのが 嫌いです。(多少なら良いと思うのですが…)たった三人の冒険、仲悪かったらやってられないと思う。 ドラクエで同じ仲間がいがみ合ってるなんて、嫌だと思った。
 次にルプカナの少女、なんでサマルトリアの王子に惚れたかさっぱりわからん。別にローレシアの王子でもいいじゃん。 ってか、あの戦闘を見る限り、活躍してたのはローレシアの王子でした。なんか無理やりちっくで嫌だった。
 そして王女がさらわれる。なんでとらわれのお姫様してるの?私はゲームの歴史には詳しくないですが、 ムーンブルクの王女はあの当時冒険に加わった、珍しい女性だと思います。そしてそこに価値があるんだと思います。 ほとんど3人で旅してないじゃん。ずーと囚われてただけじゃん。ムーンちゃん、好きだったからつまらない、 全然目立ってないよ、この子。一緒に旅をするからいのに。ローラ姫と扱い変わらないじゃん。
 そして紋章。なんでルプカナの人間がもってるのさ。もっと世界各地にあったはずでしょ?そりゃ6個全部かいてたら うっとうしいかもしれないけど、5個いっぺん何てさすがに手を抜きすぎじゃない?
 祈りの指輪、なんで呪われたアイテムっぽくなってるの?あんなの福引所でもらえるじゃん。 だいたいわざわざ祈りの指輪にしなくてもいいじゃん。別の名前にすれば。

 はい、ここで共通することは「設定いがめすぎ」って事です。
 ではその代わり、何が上手くかけてたか、設定を犠牲にした代わりに何を重視されてたかというと、前作からの オリジナリキャラの設定の消化および活躍。つまりドラクエ以外の自分の独自のためにドラクエらしさを削ってるんです。

 色々あると思うけど、ドラクエって何もなくてもそれなりに面白いと思ってます。そりゃ、やったことやストーリーを本当に そのまま書いたらつまらないと思いますが、オリジナル設定は最小限でもいいと思います。少なくともこの小説 読む人の大半は「ドラクエの小説」が読みたくて買っているはずです。にもかかわらず、高屋敷さんは 「自分のキャラや設定を生かすため」に「ドラクエを殺してる」んです。私はそう受け取りました。 このオリジナル設定の部分はつまらなかったとは思わない。別のところで出会っていたら評価は違ったと思う。
 だから、別のところでやってください。RPGの大半の部分を削らないでください。 自分の話が書きたかったら二次小説なんて引き受けないでください。 ちなみにオリジナル要素があるのがいけないとは思ってません。 多少ならオリジナルを優先してもかまわないとも思ってます。ただやりすぎてると思うだけです。

 ここからの感想、私はこの人がドラクエ2をやっていないのではないかと思った。もしくはドラクエ2が そんなに好きではないのではないかと思った。ドラクエのいいところ、全然出てなかったから。( 噂で聞いた所、高屋敷さんはゲームが嫌いだそうだ) ドラクエ小説としてみるならオンライン小説を書いてる素人さんのほうが100倍くらいドラクエらしいし、 冒険日記のほうが100倍くらい面白いと思った。 この人が書きたかったのは自分風味のドラクエ、ではなくドラクエ風味の自分の小説だ。そう思った。 だから、嫌いです。はっきり言って。私はドラクエ2が好きだから。

 最後にあとがきを読みました。そうしたらわけのわからない人物名がでてました。 いくら嫌いな小説だって、読み終わったばかりの人物名が誰だか分からないなんて、あるわけないです。 もう一度目を通してみる。どうやら「ドラクエ3のキャラクター」のようで。これは文庫版だから あとがきを書き直したんでしょうかね。でもね、普通1→2→3の順番で読むでしょ? 2のあとがきに他の作品である、3のこと書くかね普通。読んでないと明らかにわからないこと。読んでないって。 3はオリジナル要素の強い作品です。仲間も自由に選べますから。だから気に入ったのかもしれませんね。 さすがにあきれ果てました。高屋敷さんは、二次小説書くのに向いてない人だ、と思います。

 ここまで文章を読んで「じゃあ本を読まなきゃいいじゃん」と思ったからいると思います。多分もう読まないと思いますが。 ただ、嫌いという以上、なぜ、嫌いかをちゃんと書いておきたかったんです、自分的に。 ついでに、この方の構成力、文章力はかなりいいほうだと思う。じゃなきゃ最後まで読んでないから。
 私の自己満足のため、不快に思われた方、申し訳ありません。それでも、ここ私の独断の文章を ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。

SFCドラクエ1のネタばれな感想。

SFCドラクエ2のネタばれな感想。


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