ドラクエVの小説について感想


 ドラクエVの公式小説についての感想をしばし。
著者は久美沙織さんですね。この人は他にもマザー、マザー2の小説を書いてらっしゃいます。 そのせいか知りませんがものすごく原作つき小説を書くのがお上手だと思います。
 原作どおりに進めながら、ゲームには出てこなかった(おそらく)裏設定やオリジナル 要素を破綻することなくうまくかけていると思います。 この小説は本当にゲームをやってそのゲームを好きでなきゃ書けない小説だと思っています。それくらい上手くできている
 個人的に好きなシーンはいわゆる初夜のシーンですね。これは完璧オリジナル要素で、ネタばれのほうにも書きましたが 元来の初夜イベントは別に用意されていてご存じなかったのか気に入らなかったのか知りませんが、オリジナルの シーンになっております。砂漠の砂をさらさらさらさら、手から落としながら・・・というシーンが儚くも神秘的で美しく、 すばらしい出来栄えだと思っています。
 妻がビアンカであるところはまあ妥当だと思います。フローラ派には申し訳ないんでしょうけれどもエニックスは 明らかにビアンカを推奨してますし。でもそのフローラも美しく書かれていますね。アンディのプロポーズやエピソードなどが きちんとかかれていると思います
 うれしかったのが双子の娘のほうに特徴を出してくれたこと。息子は天空人の血を引くビアンカ似、なおかつ戦い方は父親似で、 娘は動物と仲良くなれる父親似で、戦い方は母親似、ときちんと区別してくれたところですね。娘がおざなりにされていなくて すごくよかったと思います。

 欠点を強いてあげるならば、最終決戦でしょうか。理解力が足りないのかよくわからない、という感じでした。 もちろん意味が通っていないとかではなく、魔族という要素をあまり出してなく、人の闇というのを理由にしたのは ドラクエから外れているし、その割にはありきたりだなーと思いました。伏線が張られていないように思えたので (私の理解力のせいかもしれませんが)いきなり出てきて、え?って感じがしましたねえ。あれはあれでいいような気もしますが 私はあまり好きではなかったなあ。

 というわけでかなりお勧めの小説です。二次小説とはこうあるべきだと思います。 小説読むのが好きな方ならばぜひよんでみてください。

ドラクエ5のネタばれぽい感想。


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