痕


 というわけでパラダイムから出ている痕の小説について語りたいと思います。
 えっと、私的にがっかり、でした。いや、フォローしますと文章力も悪くないし、キャラの性格をゆがめたり、イメージが違う、 とか設定が昇華しきれてないとかそう言うものじゃないんですよ。むしろよく頑張ったな、と思います。
 私ががっかりした理由の一つは自分の大事に思ってたところと、本にする上での重要な点が違っていた、ということですね。 つまり購買層が違っていた事。つまり、この小説は、『18禁』中心にかかれています。いかに 女の子とえっちなことをするか、ということに重点が置かれていて、私にはいまいちそぐわなかった、ということです。
 もう一つは、これもある意味、自分の狙いと作者(もしくは会社)との狙いがそれていた事にも繋がると思いますが、 この小説、一冊です。たった一冊。まあ確かに痕、そんなに無いですし、ヒロイン一人につき一冊出してたら 大変なんですが。あ、誤解しないで下さいね。短編になってるわけではなく、同じ時間軸、同じキャラクターとして 一冊にまとめられてるんです、あの話が。
 もっとも初音編は出てきてないですし、初音と18禁展開に正確にはなってません。そういうシーンは出てきますが。
 でも残りの三人のシナリオ、楓編、梓編、千鶴編がきっちり入ってるわけです。

 …無理だろ、そりゃ。絶対どっか無茶が来るって。

 だから、まあ、本来の「18禁」に目的を絞ったのはある意味正解だったかも。ヒロインの千鶴のみの話だけだったら それはそれで寂しいし、ものたりないしね。えっちに重点おいてれば、ある意味話むちゃくちゃでも 許せるし。…私みたいなの以外は。そう言う意味では、よく頑張ったな、と思います、本当に。

 まあ、梓編と他のキャラとは両立できると思いますが、千鶴編と楓編は無理があると、ってか食いあわせが悪いよ。
 まあ、多数ヒロインの二次物小説や漫画によくある展開になりますが、いくらなんでも、お互いに「好きだよ」 といいながらえっちしたら、いくらなんでも読者醒め。ゲームは違う時間軸(一回リセットされるわけですから)許せるけど、 この耕一は一つの人生で、三人の女の子を、その内二人に愛してるとかほざきながら(しかも騙してるわけじゃなく、 心底そう思いながら)えっちしてるんですから、そりゃないだろう、と思うわけですよ。さっきはあっちで 愛を語り合ってたじゃーんと思います。

 このゲームはゲームでなければ表現できないストーリーだったと奇しくも証明になったわけですね、ある意味。 18禁目的な方には買うことをお勧めできると思います。そうでない方は…私の二次物小説のレビューを書くきっかけ になったこの小説を読んで、「ネタにしなきゃ元取れるかい!」という気持ちを味わうのも一興かもしれません。 …勧めないけど。

痕のネタばれな感想。

痕のキャラ別な感想。


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