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 銀色の髪のアギトの感想です。激しくネタバレです。

 表で言いましたとおり「ゲームですればかなり良作になったのではないか」というのが率直な感想です。
 ストーリーはものすごく王道。特にラピュタとグランディアにとてもよく似ておりまして、共通点を あげて見たいとおもいます。(多分ラピュタの影響を強く受けているような…)


 平凡に暮らしている少年が、ひょんなことから女の子に出会う。→ラピュタ、グランディア
 その女の子は世界を鍵を握るアイテム持っている→ラピュタ(グランディアの場合は主人公。ヒロインは世界の鍵を握る 力になりますな。)
 そしてその力ゆえに、軍に狙われることになる→ラピュタ、グランディア
 そして女の子は主人公を思うゆえに、一度は軍部に仲間入りする→ラピュタ、グランディア
 その軍の偉い人は、実は女の子と同じ境遇の持ち主であり、そのアイテムについて良く知っている→ラピュタ
 男の子は、女の子を助けるために、力を求め、精霊?にみとめられて特別な力を手に入れる、→グランディア
 そして男の子は、女の子を助けるために戦う→ラピュタ、グランディア
 その女の子の力は古代文明を起動する鍵であり、使いようによっては危険なものである→ラピュタ
 軍の偉い人は、その古代文明を使う野望があり、途中で仲間を捨てて女の子と二人で古代文明の中枢に入る→ラピュタ
 男の子はその古代文明に入り込み、女の子を守るために戦う→ラピュタ、グランディア。
 そして、偉い人を倒し、古代文明を止め、男の子と女の子は無事に戻って幸せに暮らす→ラピュタ、グランディア


 昔過ぎてグランディアのストーリーの細かいところ覚えて居ない自分に気がつきましたが、そんな感じです。特に 途中、シュレックがトゥーラと一緒にイストークに入っていくところなんて、ラピュタまんまでしたね…

 といっても、ストーリーが陳腐だとか、パクリだとかそういうことが言いたいのではないのですよ。これだけおいしい ストーリーがあるにもかかわらず、映画と言う時間制限に収めることができなかったのではないか…と思うんですよね。
 特に軍の描写が薄い薄い。軍に入り込む描写がまったくなく「トゥーラ帰ろう」とか言われても…何時来たの?って 感じですよね…アギトが森に認められたのもなんで?って感じでしたし。シュレックの野望や木の暴走など まだまだ触れてないところがたくさんあったんですが…時間が足りず、コマ切れという形になっていたのが非常に 残念でした。

 ゲームにすればいい思う最大の理由は、敵になるべきキャラクターがたくさんいる、という点ですね。銀髪になるまでは森と戦い、そして それから軍の機械などと戦っていけば良いと思うんですよ…欠点は今時仲間がいないRPGということに なってしまいそうなのですが、そのあたりは戦闘システムを練ることでなんとかなったのではないかなーと。
 最後のシュレックとの対戦なんて、「ああ、ラスボス戦っぽい!!」というのが、感想。あの背景なんて、 ゲーム画像にしたらめちゃくちゃラスボス戦っぽくないですか?ああ、もったいない。ゲームにすれば、あまり 時間制限きにしなくてすみそうだし、背景もしっかり語れたと思うんですけどねぇ…

 で、肝心の中身的には…んー、突っ込みどころ満載かなー。最初の水泥棒って、何かと水を交換してる 世の中なら、あれってお金を盗むのに等しいんじゃ…とか、300年後に眠りから覚め、知ってる人間が 誰も居ないトゥーラの孤独をまったく理解してない周りの人間とか、せっかく連絡が来たのに邪魔した上、 まったく反省してないミンカのうっとうしさとか…なんで森と契約したとたん、服が変わってるんですか?!とか。
 あと、トゥーラの回想の過去の世界はほぼ現在と同じだったのに、イストークは妙に未来っぽいとか…
 あと、アギトはお父さんがいなくなったら町を出るっていってるのに、結局町に戻ってるんですよねぇ…いっそ 二人で新しい旅に出て、新しい町を切り開く展開でも良かったのでは。(あとでそういう夢を見た。おもしろかった)
 最後結局ラグナ軍が改心したわけでも、壊滅したわけでもなく、結局いさかいは続いていくわけで…むぅ、 ちょっと微妙だなぁ、そのあたり。

 逆に良かったのは空に浮かぶ割れた月の美しさとか、アギトのお父さんの存在とか、グラフィック全般とか、アギトの 純真さとか。世界観もすごくおいしい。ストーリーもつぼなのですが…やはり時間がちょっと足りなかった感じ。おしい。
 あ、KOKIAさんはやっぱり良いなぁ。好きです。
 そんなわけであと一歩及ばなかった佳作と言う感じですね。レンタルでみたら満足できるかも。

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