亡くなったと語られた男の後を辿り、 世界を越え平和をもたらし、伝説になった若者達がいた。

 一人の偉大な英雄を父に持つ若者は、伝説の勇者として名を馳せた。



自らの力のみで運命を切り開き、大地に光を 取り戻した、英雄の血筋を引く、勇者がいた。

 その勇者はたったひとつの、大切な宝物を得、新たな国を築いた。



滅ぼされた同盟国の仇を 打つため旅に出て、邪神から世界を救った、勇者の血をひきし三人の王族がいた。

 人の身で神に挑む事を恐れなかったのは、心許した三人の仲間がいたからこそだった。



人がいるゆえに二つに分かれた世界。 交わる事は無いはずだった二つの世界を行き来し、人の夢と営みを守り通した者たちがいた。

 精霊の導きにより旅に出た青年に集った旅人達は、魔王に奪われた『何か』をそれぞれ取り戻した。



『勇者』という宿命を負わされたゆえに全てを 失った少年は、自らの闇を映した魔王と対峙した。そこには少年と運命を同じくする仲間がいた。

 そして、仲間はたくさんの新たなものを得、少年はたった一つのものを取り戻した。



愛する父親の志を受け継ぎ、大きくなり力をつけ、 人の弱音を弄ぶ闇の者を家族と共に打ち破った青年がいた。

 その青年は愛を持ち魔物たちと触れ合い、やがて『勇者』の父となった。



守られた 楽園(エデン)で育ち、それぞれの道を見出しながら、 世界の謎にいどんだ少年達がいた。

 自らの道を切り開いた少年達は、やがて自らの納まるところに戻り、それぞれの歴史を 編みだしていった。



 彼等達は、ただ、漫然と旅をしていたわけではない。
 自らの可能性を認め、なすべき事を怠らず、自分のため、それから人々のために戦った。

 彼等たちが戦ったもの。それは自らの仇であり、許せない敵であり、抗わなければならない運命であった。
 彼等たちが得たもの。それはある時は力と呼ばれるものであり、ある時は絆と呼ばれるものであった。
 彼等たちが持っていたもの。それは勇気であり、確固たる信念であった。

 そして、彼等たちが捜し求めたものは、世界の希望そのものだった。


 後の世の人たちはここにあげた全ての要素を唯一つの生き物に象徴した。
 神とも悪魔ともなる、強く、偉大な存在の全てを表現するもの。仇の凶悪さ、 旅をする上で得たもの尊さ、彼ら自身の素質である強さのイメージを持ち合わせた 至高の生き物。後の世の者達は英雄達の旅路を、その一つの強大な生き物に例えた。
 そしてそれを全てをもって捜し求めた、偉大なる英雄達に尊敬の意を表して、彼らの冒険をこう呼んだ。
 それすなわち。


DRAGON QUEST


―――――――と。


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