トゥール:「嘘は嫌いだし、苦手なんだよね…。つこうと思ってもすぐ気がつかれるし。」 セイ:「女を喜ばせる、泣かさないための嘘ならいくらでもつくな。ほとんど無意識だな。」 トゥール:「…その嘘を真に受けた女の子が将来泣くこともあるんじゃない?」 セイ:「嘘から出た真って言葉もあるだろ。でもま、女を褒める言葉に関しちゃ、嘘ついたことはねぇがな。」 トゥール:「…でも、好きでもない子を褒めて、その気にさせるのもひどいと思うんだけどなぁ。 …泣かせちゃったんでしょう?ライサさん。」 セイ:「まさか流れ者の俺なんかを惚れるなんておもわねぇだろ。」 トゥール:「…そういうとこ、ちょっとジパング的だよね、セイは。」 セイ:「何かいったか?」 トゥール:「ううん、別に?」 サーシャ:「…罪深いことだけれど、私は多分、よく嘘をついているほうだと思うわ。…それも自分を守る類の。」 リュシア:「…あんまりつかない。」 サーシャ:「見習いたいわ。…神に仕える身としても恥ずべきことだと思うもの。」 リュシア:「(首を振って)言いたくないことは、黙っちゃうから…。だから、ママ、すごく困ってた、子供の頃。」 サーシャ:「何があったの?」 リュシア:「…ママの口紅で…いっぱいお絵かきしたの。それでなくなったから捨てたの。探してたけど黙ってたの。怖かったから。」 サーシャ:「(微笑んで)それでもリュシアは最後に謝ったんでしょう?」 リュシア:「…見つかったから。だから…。」 サーシャ:「……でもそうね、私がついているたくさんの嘘も、それと同じなのよね…本当に、子供みたいだわ。私…。」 ラグ:「嘘…ですか?…僕にとって嘘は…なんだかとても優しいイメージがあります。」 トルネコ:「優しさですか?」 ラグ:「父さんも母さんも、師匠も先生もシンシアも…今考えたらあの村は嘘ばかりで…でもそれは皆僕のためで …僕のための優しさなんですよね。だから嘘は嫌いじゃないです。」 トルネコ:「言葉も武器の一つですからね。人を深く傷つけ…時には殺してしまうこともあります。でも 誰かを守るために使われる言葉は…本当に暖かいものですね。」 ラグ:「トルネコさんは嘘をつきますか?」 トルネコ:「商人は信用第一ですからね。でもそうですな、ポポロにはよく寝かしつけるためにいろんな嘘をついたものですな。」 ラグ:「あ、僕もそういうの経験あります。つかれた方ですけど。お化けがでるぞーって。」 トルネコ:「もうさすがに騙されてくれないでしょうが、なかなか懐かしいもんですな。」 ライアン:「口にする嘘はあまり縁のないものだな。」 ブライ:「ふむ、つまり口にしない嘘は別だったということじゃな?」 ライアン:「自分の意思と反する行動をとる事はよくあったように思う。特に城仕えだと当然のことだと思うのだが…。」 ブライ:「ふむ、わしは主君に恵まれておったからな。あまりそのようなことはなかったが…。」 ライアン:「いや、王も優れた人間だった。ただ、私の人格がそれに追いついていなかったのだ。」 ブライ:「しかしわしほど年を取ると、自分の中で嘘すら真実となるものじゃな。もう何が真実で嘘か忘れてしもうたわい。」 ライアン:「嘘と真実はあいまいなものなのかも知れませぬな。 …だが、その中に確かな芯があるなら、それは全て誠なのかもしれませんな。」 アリーナ:「…だっていくら言ってもみんな外に出してくれないんだもの。 本当はつきたくなかったってつかなきゃどうしようもないじゃない!」 クリフト:「皆様、アリーナ姫様のことを心配しておられるのですよ。それは本当ですよ。」 アリーナ:「分かってるけど…でも皆うそつきよ。いつか出してあげる、いつかつれてってくれるって言うだけいって、 そのいつかは来ないんだもの。ずるいわ。ブライなんて、これが終わったらおしまいって言うのに、 頑張って終わらせたら勉強を追加するのよ!?」 クリフト:「…それは、おそらくブライ様にも言い分があるのでしょうし…」 アリーナ:「それに、それに(以下不満を愚痴る)」 クリフト:「…嘘をつくのは罪深いことですが、一生突き通さねばならない嘘というものも、あるのですね…」 マーニャ:「そうね、一瞬の嘘に飲まれて現実を忘れるのも、モンバーバラの夜の夢よね。」 ミネア:「…そんな綺麗なことを言って、お給料を全部お酒につぎ込むのはやめてちょうだい、姉さん。」 マーニャ:「あら、お酒だけじゃないわよ。たとえばこのあたし、このあたしの美しい肢体と踊りを見て、憂き世を忘れられるなら、 それも一種の嘘じゃない?」 ミネア:「…私の仕事はそれの逆ね。…嘘はつかないわ。たとえ…辛い現実を思い起こさせることになっても、 逃げてはなにも始まらないもの。」 マーニャ:「…そうできない、弱い人間もたくさんいるわ。……みたいな馬鹿な男もね。 そんな馬鹿な男に、一種の逃げ場をつくってやるのが、あたしの仕事よ。」 ミネア:「確かに人は、ずっと立ち向かえるほど強くはないかもしれないわ。 …でもそれでも…いつかは真実を見据える強さをもってほしい。私はそう思って未来を見ているのよ。」 マーニャ:「ま、嘘と真実のカクテルを楽しめるようになって初めて、大人って事なんじゃない?」 レオン:「…あんま好きじゃねぇな。おやじ嘘つきだからな。一旦言ったことまともに守りやがらねぇしよ。」 リィン:「そもそも嘘が好きな方なんていないと思いますわよ。 わたくしもあまり好きではありませんわね。つかずにすむならば、それに越した事はありませんでしょう?」 ルーン:「うん、そうだよねー。」 レオン:「………」 リィン:「………」 ルーン:「え?どうしたの?」 レオン:「まぁ、多分お前が一番嘘つきだよな?」 ルーン:「え?ひどいよー、僕レオンが大好きなのにー。」 レオン:「気色悪いこというな!それにお前、好きなのと嘘とは関係ねーだろ?」 リィン:「ルーン、わたくし、ルーンのことを愛しておりますから、ルーンの全てが知りたいと思っていますのよ? だから隠し事もあまりして欲しくありませんわ。」 ルーン:「(顔を少し赤くして)僕もリィンが好きだよー。」 リィン:「だから、具合が悪くても平気な顔してごまかさないでくださいませね?」 ルーン:「…うん、努力する。」 アクス:「嘘をつくと、その嘘を覆い隠すために更なる嘘をつかなければならない。 また、それは一時しのぎにしかならないことは多いだろう。そんな無駄な労力をかけたくはない。」 アーサー:「あら、そうでもないと思うわよ?誰かを守るためのうそなら、どんな労力をかけても無駄だとは思わないわ。 一番大事な誰かのためなら、喜んでいくらでも嘘をつくわね。一生をかけて貫き通すわよ。」 アイリン:「あ、あの、私、ずっと、皆さんを騙していて…あの、ごめんなさい…。」 アクス:「いや、アイリン。そんなことはない。…俺を選んでくれたことが嘘でないのなら、 俺はそのほかのことなんてどうだっていいんだ。」 アイリン:「でも、アクス、私…気持ちに嘘はないけれど、本当にアクスの傍にいていいか…。」 アクス:「アイリンのためなら、世界の全てを捨てられる。俺のあの気持ちに嘘はない。 国だってなんだって捨てられる。だから傍にいて欲しい。」 アイリン:「アクス…。」 アクス:「周りの言葉なんて全部嘘だ、俺の気持ちだけ、俺の言葉だけ本当だと思ってくれ、アイリン。」 アーサー:「…二人の世界に行っちゃったわね。ま、幸せそうでなによりだけど、出会った頃が嘘みたいね、本当に。」 リリィ:「お父さんとお母さんを大切にしたいという気持ちは、嘘じゃないわ。 …でもそれよりもっと大切な者ができてしまったら…その気持ちは嘘になるのかしら…」 クロウヴァ:「…行動が全てだと言うのならば、それは嘘なのかもしれない。 だが、それはリリィの罪じゃない。その罪は全部こちらの罪だ。」 リリィ:「クロウヴァ、そんなのいや。だって二人で生きていくのだから、二人の罪よ。 それに、…選んだのは私。私はクロウヴァの側にいたかったから。だからそんな罪、ちっとも怖くないわ。」 クロウヴァ:「…命尽きるまで側にいる。それは決して嘘にしない。」 リリィ:「…大丈夫、クロウヴァ。私達は天使に祝福されたんだもの。 世界は平和になったわ。いつかきっと…許される日が来るって信じてる。」 クロウヴァ:「…いつか人になれたら、会いに行こう。リリィの親に。それでも許されぬかも知れないが。 そうしたら、きっと嘘にならない」 フェオ:「…上手い嘘をつけていれば、もっと違った結果になっていたかもしれないね。」 ハーゴン:「もし、嘘なんかつかずに真実をぶつけられていれば、違うものが得られたのかもしれない。 …結局運命だったのだろうな。…僕達がこうなったのも。」 フェオ:「悔いても仕方のないことなんだろうね。けど、ハーゴン、僕は君に謝りたかった。 あそこでどうして教会を出なかったんだろうと。…けど、行動の伴わない言葉なんて嘘と同じだね。」 ハーゴン:「何をいまさら言っているんだ。…僕達は一つだった。…ずっと感じていた。その気持ちも。 それがフェオの心から出た気持ちだと、僕は知っている。それを嘘と呼ぶ事は…できないな。」 フェオ:「同じ体にいたというのに、こうして本音で語れるのがお互いが死んでからなのが、寂しいね。」 ハーゴン:「それは僕の咎だ。…神は嘘が罪だというけど、罪は言葉にあるのではないな。全てその行動だろう。」 フェオ:「嘘や罪を決めるのは、神なのか人なのか。…結局死者には決められないだろうね。 それを決めるのは未来があるものだけだよ。」 |
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