〜 あとがき2 〜



 こちらはコンセプトとして裏パロディであった終わらないお伽話をの ネタばれをふんだんに含めた、中身を知っている方という前提でのあとがきになります。



 残念ながら捨ててしまったのですが、実はプレバージョンがありまして、大体第一話とほぼ同じ内容 でしたが、いろいろ違いがありました。名前がおわおとのまま(ただしリュシアはエリューシア)で、今のコンセプトどおり、「本来の 生活をしてきた」という設定だったのですが、そのことも含めつつ、キャラについて話してみたいと。


 エリン。
 ネーミングはリュシアの本名エリューシアの前二文字と、止め字を五十音最初の「あ」から、最後の「ん」に変えました、というのと アイルランド語の緑をかねて。
 苗字は京(兆の上)とwordの複数形という勝手に作った苗字です。たくさんの言葉を刻んでいくんだよと いう意味を込めて。

 プレのエリンこと、エリューシアは本当は15歳で今よりもっときつく、勇者に喧嘩を売り、 「エリって読んでもいいかしら?」とフレンドリーに話しかけてきたサーシャに「わたしの名前は エリューシア。他のどんな名前で呼ぶことも許さないわ」とか言っちゃう子でした。テドンでの ごたごたでようやく仲間と打ち解けるようなそんな展開を考えていました。
 逆転するという発想をへて、子供っぽいリュシアからもっと大人っぽいエリンにする際に、喧嘩を売る設定を なくしてもうちょっとクールな感じにしたのですが、これはこれで面白いキャラになったなと思いました。
 ドーゴがクレアに惚れているという設定にしたところで、「折角だからキャラクターの恋愛事情は おわおとと同じにしよう」と思いついたところで一番かわいそうだったのがエリンでした。
 エリンがルウトに本格的に惚れたのは、ポルトガだという設定。またカザヤとのうんぬんもそのうちに 書いていきたいなと思います。


 ルウト。
 名前はトゥールをそのまま反転させた、というシンプルな由来なのですが、実際のところクレアのrouteという意味で とてもよく合っているのではないかなと思います。苗字は適当に、サーシャと同じく最初をフで合わせましたというのと 「スター」がなんとなくルウトにあってるかなと、苗字図鑑から引っ張ってきました。

 プレではほとんどトゥールのままで、若干強気で勝気だったので、エリューシアと喧嘩すると言う設定でした。 なんかこのまま行くとこっちとくっつきそうだな、という感触でしたが、結果こういうことに。リュシアも エリンもかわいそうだなぁ。
 おわおとのキャラと会わせてみると、一番かみ合わなさそうなのが(ある意味うまく反転させられたのが) ルウトとトゥールだと思います。


 クレア。
 名前はサーシャ→アレクサンドラ(サーシャはアレクサンドラの略称のひとつ)→アレク→クレアという かなり原型をとどめていないつけ方です。苗字はルウトと並べたときにちょっと違和感が 出るようなのを、と選んでつけました。が考えてみたらおわおとでもオルデガ・ガヴァディールで、 ちょっと変な感じなんですよね。

 プレでは、ほとんどおわおとのサーシャと変わらず、若干余裕があって大人なんじゃないかな、くらいでした。 なんでこんなになってしまったのでしょうか。反転させたはずなのに、ある意味神様からの 使命を背負わされているあたり、かわいそうな二人です。
 クレアはあとがき1にも書いたとおり、この物語の後押しをするきっかけにもなったキャラなので、とても ありがたいキャラなのですが、主体性がないあたりとても書きづらかったのです。


 カザヤ
 名前はセイ→イセ(伊勢、これは女の名前っぽいので婚約者の名前につかった)→枕詞から風、で 最初はカザトでした。しかし書き始めてみると、ルウト、ドーゴ、そしてカザトとあまりにも「ト」がうるさかったので 急遽変更。違和感がありましたが、すっかりなれましたね。
 宮代は神宮という意味の宮と、依り代からとりました。

 プレから一番変わったのがカザヤというかセイで、名前も流星にするかどうしようか悩みつつ、長身で温和かつ、 次期榊家の当主として重い責任を背負いつつ、それでも人身御供に差し出す生活に疑問を覚える戦士、というか 剣士でした。かなり大人な人間だったのですが、折角なのでキャラ反転させて年下に……。でも 中身は一番大人、というかかなり割り切った人間になりました。
 実際のところ、カザヤは他の三人に比べてかなり脇に回ることが多かったのですが、この人もなんだかんだで 他とずれていると言うか、正常な精神をしていない感がありますね。そのあたりのことも書いてみたいなぁ と思わなくもないです。


 ドーゴ
 名前はギーツがFFのギルからの命名だったので、こちらはドラクエのゴールドからもじって。苗字は 適当でした。
 性格も、ギーツは結構卑怯者だったので、こっちは臆病者に……とさくさく進んだキャラでした。実際のところ、 クレアとくっついてもうまくはいかなかっただろうなとは思います。


 ストーリーとしても、ところどころおわおとを意識しつつ書くのはとても楽しかったです。設定がかぶっても 裏だからで許されるしね(だめな人)。とはいえ、勇者とか世界の基本設定が大きく違っているので、というか、 こちらでは勇者の設定をそれほど厳密には立ててません。ルビスが勇者の心を受け取って……くらいしか 考えてなかったりします。
 またそのうち、ルウトとクレアの出会いとか、エリンとカザヤのその後とか書いていきたいと 思いますので、よろしくお付き合いくださいませ。

 蒼夢桜織
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