痕

　痕のキャラ別レビューに参ります。

１.柏木千鶴。一番人気のお姉さんですね。耕一の初恋の人でしたっけ。でも個人的に かわいそうだとか思うし、感動もするんですけどあんまり好きじゃなかったり。 だって、勘違いで殺そうとしたんだよ？違うって言ってるのに！お父さんも叔父さんも自覚症状が あったのに、耕一だけ自覚症状が無いって言うもの変だと思うんだけどな…
　だけど「明日の朝、目がさめたら、私は貴方を探すでしょう…」のくだりはすごく感動しました。 好きだからこそ、っていうのも凄く判らなくもなくて、哀しいですね。こうしなきゃいけない、という 長女の責任感で誤ってしまったんだなあと思います。
　シナリオ的は序章とも言えるし、本編とも言える、魅力に富んだシナリオだと思います。
　でも偽善者なんですか？よくわからないんですけど？あのおまけシナリオにはちょっと？ですね。

２.柏木梓。不遇のヒロインですね。幼馴染で、料理上手、ちょっと乱暴だけどグラマーで、主人公の事思ってて、 優しい。本来ならばファンがもっといてもいいはずなのに、いかんせんシナリオに恵まれなかったキャラです。
　耕一の鬼シナリオにも関わらず、ただ事件究明のシナリオに、梓を当てはめただけ。 おまけシナリオにはその役割を楓が担ってます。しかもそっちは鬼を制御している、まさに ハッピーと言える出来になっていますし。
　唯一ラブラブえっちが無かったキャラです。いや、正確にはあるんですよ。ただグラフィックや描写がなく、 「朝まで愛を確かめ合った」みたいな表現でまとめられているだけです。ちゃんとえっちイベントとして どうして取り上げられてないのか疑問ですね。
　シナリオ的には…謎解き編と言うか、説明シナリオですね。風呂敷を包む役目と言うか。 だから梓に限定しなくてもいい当たりが少し寂しいかと思います。

３.柏木楓。私の本命です。可愛い可愛い。日本人形みたいな容姿といい、健気で大人しい性格といい、 そして主人公を避けていたのは、愛するが故だった、というシナリオ。前世からの恋人。 全てがつぼです！私の中ではこの子がヒロイン。千鶴シナリオをクリアした時の 次回のシナリオヒントの楓ちゃんが凄く可愛いです！「伝えたい思いがあります…」と 部屋で言う楓ちゃん。バットエンドの後のヒントも可愛いですね。「私にもっと勇気があれば…」 って。もうもう！むちゃくちゃ好きです。可愛い。
　シナリオ的にも凄く好きでした。エディフィルの凛とした強さとか、ドラマせいとかも一番あったし、 次郎衛門の「お前は…美しいな…」はある意味もののけ姫に近いような気がしました。
　ただ、前世のエディフルが好きなのか、楓がすきなのかがはっきり出てない、というか薄いのが弱点かと。 一応夢を見て、気持ちが盛り上がって、楓ちゃんのよさに気がついて…みたいな表現はしてあるんですけれどね。
　あと胸無くてびっくり。胸なし要因に初音が要るんだから、もうちょっと胸があって欲しかったなあ。 あと２代目ふきふきキャラだと言う事は、一応明記しなければならないでしょう。

４.柏木初音。最初にみたときびっくりした子。どう贔屓目にみても１５には見えませんぜ。バック背負ってるのも 原因の一つかも。　いい子ですよね。もういかにも理想の妹って感じで。それが長年作られてきたものって言うのも哀しいですよね。
　シナリオ的には、おまけっていうか、最終編というかは微妙な所なんですが、話がどんどん大きくなったなーと。 でもリネットの哀しさとか、色々伝わってきて良かったと思いますです。次郎衛門が好きなのは自分の姉で…って思うとね。
　姉達は鬼のこととか全部、初音には隠してたみたいですけど、初音は全部知ってたみたいですね。 「あのね、エディフィルはね…」と耕一の背中で言ったあたり哀しくて、良かったです。 そしてその返答が凄く好き。「次郎衛門がどう思ってたか知らないけど、俺は初音ちゃんが好きなんだよ」って。 ああ、いいな、って思った。今度こそ、お互い愛し合いながら幸せになって欲しいですね。
　えっちシーンはあぜんでしたよ。ってか駄目だろう。初体験で散々傷ついて「あれが初体験なんて あんまりだから…」とかほざいて、二回目するんじゃねえ。かわいそうすぎますですよ。多分、 普通そんな気分にはなれないって、しかも１５歳の少女がよ。普通なら、だきしめてキスぐらいでとどめて 置いた方が良かったんじゃないかなあ、と思わなくもないんですが…男って生き物は…やれやれ。

　 　 ネタばれ感想へ 痕小説の批評…やっぱ感想。
　

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