ＣＲＯＳＳ†ＣＨＡＮＮＥＬ

　 ではキャラ別レビューです。そこはかとなく、熱く語ります。

　１、黒須太一。主人公です。『美形』って設定があんまり出てこなかったのが残念だなぁ。
　…このひとそんなにおかしいですかね？いや、おかしいのはわかってる。霧シナリオはめちゃめちゃ 怖かった。
　…でもさ、心の奥に何を抱えてても、それを一生隠し通せるならそれでもいいと私は思う。隠し続けて 自分さえ欺けるなら、それが自分の本当の姿ってことでもいいと思う。
　とはいえ、みみ先輩に噛み付いてるあたり、無理なのかぁ。なんというか、うん、８４％だとは 思わなかったな。思ったよりはまともなひとだったと。
　とは言え、別の世界では全員虐殺してたりもするんですよね。太一の異常性を説明するために そういう大大ＢＡＤエンドがあってもよかったと思うんですけど。ちょっと実感がわきませんでした。


　２、支倉曜子。なんか凄いおいしいキャラ？と思いきや、怖い人。ラストの曜子ルートの監禁には心底心が震えました。 つか、そんな精神的に追い詰めなくても、世話するだけにしておけば良かったのに。えっちとか我慢してさー。つめ甘すぎ。
　結局太一を愛したのは、罪滅ぼし…もっというと、自分の罪悪感を埋めるためだったんでしょうね。直接は 語られてなかったですが。で、太一もそれに気がついてて、「っけ！！」って感じだったんだろうなー。そりゃむかつくよなー。　 …でもそれは愛じゃないって太一は言ってたけど、これも一つの愛の形だったんじゃないかなと思います。 罪滅ぼしとは別の場所で、ちゃんと愛してたんだろうな。めちゃめちゃはた迷惑で、 退廃的な愛ですけど。だから太一の拒否や選択も間違ってはないと思いますけど。でも嫉妬モードは 可愛かったな。「再挑戦」はかっこいい台詞です。
　ところで、「支倉先輩を呼んできてくれ」や「曜子ちゃん？！」の発言から、曜子ってメンバーに特別視 されてる印象がありますが、一体なんでなんでしょうね？人付き合いも極端になさそうなのに。


　３、宮澄美里。…印象薄いですね。正直なんというか平凡な人。だってあの状態になったら現実逃避もするでしょうし、 当たり前だと思う。それでもそれなりに前向きにやってたんだから偉いなぁと思いますし。
　規則に忠実も当たり前だと思う。自傷も思春期の人間ならけっこうやってることだと思うしさー。 群青だからかな？そう思うのは。人間、悲しいことに皆自分の規則からはぐれた人は 恐ろしくて、怖くて…だから群青が出来たんだよねってことだと思うよ。
　水着姿がえっちかったです。弟と和解できてよかったね、とか、お父さんと連絡取れてよかったね。でも刑務所 入ってるのに携帯使えるの？


　４、佐倉霧。…正直、この人嫌い。大嫌い。もう本気でむかついたさ。確かにお兄さんを殺したように見えたから、 人殺しと叫ぶのはいいでしょう。でも化け物ってなにさ？感覚が鋭くてそう見えた？だからって言って良いことと 悪いことがあるんじゃ！！この人が比較的まともなんて信じられない。人には見えない傷って物があるんだよ！ だいたい自分は思いっきり黒須殺そうとしといて、それは棚にあげるんかい？ふーざーけーるなーー
　ので告白によってその傷が見えたときには「ざまあみろ」って思ってしまった。美希に利用されたと知った時も。 あといきなり愛奴隷もひいたな…とはいえ、転送編のラスト霧は可愛かったとは思います。


　５、桐原冬子。ハラキリ丸には笑ったさ。キリハラとのパロディかと思ったよ。「私の魂ー」にも爆笑さ。
　…強い人ほど依存しがちかも。強い人っていうのはいないからね。皆それぞれ傷つくから。しかしあの… プライドより餓死を選ぶのは凄いと思うんですが。いいじゃん、メッセージ残さないで商店から取ってくればさー。 なんかちょっと呆れたよ。
　…自傷が嵩じて切腹したのは、さすがに驚いた。あれは確かに狂気だ。うん、怖い人だと思いました。 でもらぶらぶモードは可愛いですけど。


　６、山辺美希。この子がヒロインの中では一番好きです。私実は全然犯人が誰かわからなかったんで…え？誰？誰？ みたいな。でも結局この子はあの周では誰も殺してないんですよね。偶然が集まって死んでいったというシナリオですよね。
　『自分の記憶がなくなる』＝死っていうのは考えてなかったので、凄くインパクトがありました。たしかに 考えて見ればその通りですよね。美希ルートが終わってからの弱美希にはものすごいインパクトがありました。
　何百、何千の一週間を越えてきて（それこそおそらく私たちが知らないルートを一人で）ものすごく孤独だったでしょうね。 頑張ったね。…そして、それを太一のために一緒に死のうとしてるのが…凄く泣けた。
　そのシナリオを置いても、明るいし強いし可愛いし楽しいし大好きです、この子。


　７、七香。…とりあえず息子を誘惑するのはやめときなさい（笑）でも、夢だったんだろうな。息子と 戯れるのはさ。


　『愛してるよ、太一。すごく、すごく愛してる。生んで良かったって、思う。もし生まれ変われたら、 もう一度生んであげたいってくらいだよ。そんくらい愛してるんだ。ごめんね…それだけしか残してあげられなくて』いや、 もう、それだけできっと十分だと思う。凄いなぁ、自分もそれくらい、子供を愛せたらいいなぁ、としみじみ思います。 エンディング後にも出てきてくれないかなぁ…ってそれはそれで不健全だけど。

　８、桜庭浩。最初はギャグ専用キャラとかオチャラケキャラだとばっかり思ってたんです。逆転裁判の矢張みたいな。… でもこの人のエンディングが一番好き。親友ですから。「つるむのは、もうおしまいなのか？」「けど一番ショックなことは おまえが追い詰められているのに、何もできないことだ」ああ、男同士の友情っていいなぁ。 ああ、判っててくれたのかというか…ううう。泣けましたよ。黒須ちゃん、寝る編のラストもいいです。泣けます。 うん、大好き。友情は見返りを求めない、ですよ。


　９、島友貴。桜庭にくらべたら、インパクト薄いです。というか彼女がいるという設定は不必要だったんじゃないかというか、 シスコンなら多分一番はみみ先輩だったんじゃないんですかね。どうなんですかね。
　というか、ちょっと阿呆ですかと思った。身内の犯罪を見逃せつーのはどうなのよ。身内だからこそまっとうになって欲しかったとかさ 、あるんじゃないかなと思ったし。父親は頑張ってきたから見逃せはあんたの規範であって、それに逆らったら 頑張ってきたアンテナを壊していいと？…あんたら兄弟良く似てるよ、と思いましたね、うん。


　１０、堂島遊紗。…うーん、なんといいますか、まぁ、現実そんなもんというのもあるけど、若い娘がうかうかと 男の家にはいったらあかんよ。とはいえ、無事だったのなら、まだ太一の理性があったってことなのかなぁ、とちょっと思いました。


　１１、新川豊。結構好きなんですが、こういうキャラ。うん、結局新川に、それほどの罪はない…とは言えないけど、太一は憎んで なかったんだよね。ただ、許せもしなかった。それだけだと思う。もし、巡り合わせが違ってたらと思うと… とてもとても残念です。


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