月姫


 やっぱりこの話は 設定の練りこみ具合がすごい。ただの少年が「死の見える目」を得てしまった、 だけではなく、何故その少年だったのか、という説明がちゃんとなされている。そしてその ちきんとした設定によって、人物の相関が驚くほど多いのですよ。基本的に 表ルート(吸血鬼)と裏ルート(遠野家)は全然別ものなんですが、かといって関係 ないわけではなく、裏ではそれなりに関係があるというのがとてもいいと思いました。

 あとあれですね、敵。基本的にこのゲーム、登場人物が少なめだと思います。( それは人物相関がちゃんとなっているためだと思うんですけど)そのため、知り合いが 敵になる率高し。もともとボスは自分の義兄(なんですか?なんとなく四季って年上の ような気がするんですけど。)なわけですが、それだけじゃなく、アルクェイドや シエル、秋葉、琥珀とヒロインは翡翠以外すべて敵キャラです(直接 戦わない人もいますが)。ヒロイン並の人気がある さつきも見方によっちゃ敵なわけだし。これが物語りに深みを増さしてるんじゃないかな、と。
 つまり練りこみがすごいんだなあ、としみじみ思わせるわけです。これを「凄い」と思うか「 同人っぽい」と非難するか(でも同人と言う言葉がけなし文句なのはどうかと思う。)は 人それぞれなわけですが、私は凄いと思った。
 全員にそれなりに裏があるところも良かった。考えてみればヒロインのうち名字があるの アルクェイドと妹の秋葉だけですよ(笑)シエルは一応あるらしいけど、翡翠、琥珀に 到っては月姫読本にすら乗ってません。すごい。
 志貴がかっこいいって言うのも素敵です。主人公ってふらふらしてかっこ悪いのも多いけど、 基本的に惚れたら一本ですよね、志貴って。基本的に優しいけど七夜モードだと強いし、 素敵です。ときめきます。

 …欠点はと言いますと、攻略順を決めて欲しかったなあ、と。私はアルクェイド、シエル、 秋葉、翡翠、琥珀という推奨順(シエルはどこでもいいらしいが、そのどこでも良さが 影の薄さになったんじゃなかろうか?)なのですが、琥珀は最後にできないにしろ、アルクェイド、 翡翠、と攻略してしまうとあとが全部台無しだと思うんですよね、黒幕わかっちゃうし。 ネタも割れちゃうし、そのうえ秋葉のネタがよくわからんから、わけ判らんわけだし。 別に制限しちゃっても良かったんじゃないかなーと。むしろそっちの方がいいだろうと。

 最後、あの日の草原に、もう一度だけいけるのが凄く好きです。ラストがものすごく美しく まとまっていたと。青子先生好きですー、ろくでもない人らしいけど。

キャラ別の感想へ


戻る TOPへ HPトップへ


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送