かまいたちの夜2 〜監獄島のわらべ唄〜


 ちなみにプレイ時の名前は「渉」と「美咲」。1の時と同じです。が、名付け親の剱奈氏は…「 何でそんな名前?」どうやらすっかり忘れてたみたいです(笑)

 さて、本題。うーん、前回は推理とかに重点を当てられていたんですが… 今回はどちらかと言うと「ストーリーを全て見る」こと、つまり読むことに重点が置かれてるんですよね。 具体的に言うと、前回は最後がハッピーで終わってるのが「完」だったにもかかわらず、今回は ストーリーが全て終わった場合には「完」になり、ハッピーだったり被害が少なかった場合でも、 ストーリーの伏線などが消費されてないと「終」になるという…個人的にはこの考えが余り好きじゃなかった。 出来るだけ被害が少ない時に『完』にして欲しかったなーと思うところも多々ありました。
 ただ、凝ってるな、と思ったのは、前にこの選択肢を選んでなければこの時点でこのシナリオに辿り着けない、 という所が多々あったこと。これはフローチャート見ても判りませんゆえ、凄く苦労しました。が、 そうやってコンプリートを目指すのは非常に面白かったです。あ、ある選択肢を選ぶとポイントが 溜まっていく残虐編の仕組みはちょっとギャルゲ―ぽいなーと思いました。
 そう言えばOPやムービー。非常に不気味で怖くて気持ち悪いですが、余り本編と関係なかった気がする…


 ではでは、ストーリー別に感想を。

 1.わらべ唄編。そもそもなんつーか、不気味な所へ行く人間に対して不気味なわらべ唄を聞かせるとは なにごとなんじゃ。いーけど。あと、トリックはまあまあ上手く出来てましたが、何のための システムなの?あれ?陰陽編に出てきたみたく、拷問に使うため?ちょっとトリックが大掛かり過ぎて いまいち… あと怖さがないのね。1は「もしかしたら外から来た人間かもしれない」「自分が殺されるかもしれない」という 危機感がいまいち出てなかったと思う。あと、ミイラ云々はわかりやすすぎです。一発で判りましたよ、私。 そういえば、わらべ唄も…「たまたま」って何?かにも偶然、狐も偶然…もうちょっと何とかならなかったのか、をい。
 そういや思ったんですが、「たまたま」美樹本さんが皆の遊んでいる湾の方に船をつけたから 岩礁ができて脱出不可能でしたが、船着場や別のところに船をつけてあがってたら、最初の夕飯で帰られちゃったかも しれないんだが、そこらへんずさんじゃないですか?
 あと、すっごく疑問なんですが、慎太郎ってなんのためにあの場に呼んだの?必要ないじゃん、むしろ障害になるんだから 呼ばない方が良かったと。強いてあげるなら、弟がいても不自然じゃないようにか?そこら辺の理由付け、してなかったように 思うのですが。しかし、前回は基本的に目的は果たせましたが、 今回は失敗して人を殺しまくってるのもあんまり好きじゃなかったな。
 ただし、簡単と言いましたがキヨさんの正体はさっぱりわかりませんでした。(見破ったのは剱奈氏)しかし凄い演技です。 腰かがめてるのって辛くないですか?個人的にキヨ死この夜エンドは結構好きですが…いくら待っても奥さんが 帰ってこなかったら小林さんも見破るんじゃないかな…気がついてたみたいだし。あ、入力時に 色々やると面白いのは最高です。春子さんと入力するのが好きかな。あときしざる?とか意味のわからないのか。

 怖かったのは塔に入って終わるエンディングの全部、ENDエンディング、シュプール、かな?完である監獄島のわらべ唄も… 結局小林さんが死んでるのがいかんともしがたかったです。
 好きなエンディングは口は災いのもと(前回を思い出しました)ダイイング・メッセージ(どうして今まで 気がつかなかったんだ)浮気調査(全てが解決され、しかもおかしい)風切り鎌の血痕(一番被害が少ないし。あと辿り着くのに 苦労しました)かな。


 2.底蟲村編。…一番怖かったです。黒のしおりより私はこっちの方が駄目だった。 わらべ唄不気味だし…歌ってないにもかかわらず、メロディラインわかりやすすぎのおかげで 、つい口ずさんで怖くなってしまう。ああ・・・ってか、まさに弟切草シナリオって感じです。
 てか、美咲(真理)!「危ないぞとく帰れ」を読み取ったのお前なんだから大人しく帰れや! 「ごめんね…私のせいで渉まで…」って言ってるけど、お前はいつも危ない所に首を突っ込むんじゃ!!!とむかつきました。 あと小林さんよ、あのかなり朽ち果てた村で怪しい食べ物口に入れるなや「毒があるか時には試す事も必要です」って言ってたけど。 本土に持って帰って見てもらえばいいだけの話じゃない?(もしやってたら恐ろしい事になったんでしょうけど)
 蜘蛛…一応蜘蛛は正義の味方なんでしょうけど…でもいや…体の中が蜘蛛ー。あとキヨさんもこわいよお…結構 トラウマかも、このシナリオ。ああ、香山さんの株は上がったかな。かっこよかったよ。
 このシナリオで一番気になったのは「完」の位置付け。「たんたんたん」が一番ハッピーじゃないの?( どうでもいいけど持ってる攻略本には「真理が食べ物を口にした」って書いてあってすっごくややこしかったです) なのに何故終なの?これでいいじゃん?ここが1との大きな違いだなーと。幸せエンドに辿り着くんじゃなくて お話として終わらせる事を目的としている…ってのが余り気に入らなかったり。

 怖かったエンディング、ほぼ全部。好きなのは…ないっちゃないんですが強いてあげれば「たんたんたん」( あの雰囲気が好き)と「ぴょん」(なんか間抜け)かな?あああ、怖いよう。


 3.陰陽編。スプラッタ。ってか死に方がえげつないよう…ある意味誰がいつ死ぬかわからないと言う点ではこれが一番怖いですね。 遊星からの物体Xって感じで。誰が敵かわからないもん。夏美さんの株上昇。かっこいいっす。あの 拷問の映像がかなり怖かったです。でも実際かつて人は(もしかしたら今もかも)そういうことをやってるんですよね。 ううう、怖いよう…げに恐ろしきは人の心なりけり。
 これもハッピーエンドが「完」じゃないんですよね。このシナリオこそ辿り着くのに最も難しく、ハッピーエンドで 謎も解ける「悪霊は去った」を「完」にするべきだったと思うんですけど。ってか難しすぎ。 しかし「完」の儀式の成就もえげつないです。怖いです。この後どんな恐ろしい事になるんだよう…
 でもこのシナリオ、1からの「大阪エンド」と「真理に殺されエンド」をやってのけてるのがちょびっと嬉しかったです。

 怖いエンディング。ごめん、ほぼ全部。
 好きなエンディング。「悪霊は去った」(これが真の完でしょう。行くの難しいし。幸せだし)「洒落の教え」( 選択してる時は非常に辛かったですが、楽しすぎです。「こんな阿呆では贄にもならぬわ!!」最高!ハッピーだしね!) 「手に入れた幸せ」(形式美形式美。幸せだし。)


 4.サイキック編。とりあえず真理が主人公っていうのが新鮮でした。またこれによって透の正体が意外な結末に なるのが非常によかったです。シナリオも、気持ち悪くなく、怖く、なかなか完成度が高かったのではないかと。皆 死ぬけどな。もうちょっとなんとか生き残れぬ者か。
 個人的に、あのバッジ、ちいさくてさっぱりどこにあるかわかりませんでした。かなり苦労しました。

 怖かったエンディング「死と腐敗を支配するもの」(わけわからんけどとにかく怖い)「疑問」(自殺ネタは 嫌だなあ…)
 好きなエンディング「軽率」(いや、本当に軽率だし)「ハッピーエンド」(これはこれでいいのではないかと)


 5.わらび唄編。うーん、個人的には苦手なシナリオ。人が空回りしてるのって苦手なんすよ。それにOの喜劇に 比べたら全然笑えないし。かまいたちもなあ…でも館の外見は面白かったかな。
 楽しかったのは、盆踊りのキヨさん。あれにつきます。腰つきナイスです!
 怖かったエンディング。「カマイタッちの夜」(最後が・・・最後が…)
 好きなエンディング。強いてあげれば「涙味のラーメン」(結局自業自得だよな―とか。後味悪いけど。)


 6.僕の恋愛編。さすがに正体は判らなかったけれど、とりあえず「二股じゃないの」の言葉は 良くありがちな言い回しだなーと。一番面白かったのは主人公の名前か?ってか、お前ら二人とも、こんな女のどこがいいんだ? 顔さえよけりゃいいのか、男ってのは!


 7.僕の青春編。トンチがきいてました。さすがに想像がつかなかったな。でもとりあえず風に揺れる真理は怖かったです。 まあ恋愛は年齢じゃないよね。


 8.官能編。ピンクのしおりでは、これが一番笑えたかな。「食べちゃお(ガジ)」が素敵。しかしなんつーか 汗ではりついて服が脱げないってことがあるのか?水着じゃ在るまいし。とりあえず小林さんの なよなよっぷりがいいなー。ところでほっとくと夏美さん「勝手にし」って言いますが、自分の 旦那も迫ってますよ?いいんですか?俊夫さんと美樹本さんもいい味だしてるし。というか、 子供作る目的で取り付いてるのに男誘ってどうするんだ?

 好きなエンディング。『恐ろしい結末』(小林さん、最高です!)『続、恐ろしい結末』( 迫られたら怖いだろうな…)『さわやかな朝』(なんか幸せ、心和む)『純粋な思い』(誤解しながらも 最後には信じられたらいいさね)


 9.妄想編。オチが効いてた、が、とりあえず全てが電波。その妙に静謐な雰囲気に狂気を 覚えて怖いです。
 ただ、正座して座ってるシュプールの面々の言葉は面白かった。怖いのもあるけど。(春子さんが 死んでるし…小林さんは殴ったって言ってるし…)とりあえず猫と田中さんかなあ、面白いのは。 あと大学生にもなって詩集はない気がするが、本人達が嬉しいならそれもいいような気もする。

 怖いエンディング『赤、青、白、闇の部屋』(こういうのは非常に苦手。既に怪談の粋です。 まだ1みたく9つの殺し方って言うのはある意味ギャグが入ってたけどねえ。) 『足音』(虫になるな!怖い…しかもつぶされるううう)『目玉』(究極に駄目です、こういうネタ…生理的に 嫌)
 好きなエンディング。『記憶の復活』(怖いって言えば怖いけど、とりあえずトンチがいい。あと 雫のトースターエンドを思い出しました。)


 10.惨殺編。黒のシナリオ本領発揮。…とはいえ私としましては底蟲村編のほうが怖かったです。ここまで されるとむしろ麻痺してくるし。底蟲村のほうがぞっとして追い詰められる怖さがありました。
 しかし原因が寄生虫ってのは怖かったです。病気とかそういうので狂気化していくのって避けられなくて( しかも次々伝染していく)怖いです。ただ、人を殺すシーンはむしろ綺麗に(血の綺麗さとか、それを 綺麗に書くことがまた狂気っぽいですが)書かれているので気持ち悪いとか怖いとかはむしろなかったです。 しかし香山さんが怖いよう…
 結局どれをとっても救われないエンディングなのがなんとも。最後に誰か一人残っちゃうのは怖いかも。 その人は本土に戻って…とか考えるとゾクゾクします。
 上に書きましたが、あるフラグのある選択をすることでエンディングが変わるのが面白かったです。

 怖いエンディング。むしろどのエンディングも血で血を洗うエンディングなことに変わりないので どうも…どれも一緒って気がする。怖いとか通り越して。
 好きなエンディング。『人として…』『微笑みと死と』(まともに主人公が人間やってますゆえに)


 11.洞窟探検編。これ、黒のしおりか?一番好きです。おもしろいし。むしろピンクのしおりに入れてもいいような 気さえする。というか、わらべ唄をわざとらしく歌ってくあのおっさん、もっとシナリオに関わってもいいんじゃないかな、 ともってたくらいなんで、ちょっと嬉しかった。
 てかハルマゲドン!って!しかも「何も起こらずに」って!明らかにこの唄が1999年8月以降に作られた と言っているようなもんじゃんか!どうして騙されるんだよ!真理!あと、お前らももうちょっと まともなの作れなかったのか…?そういえば続き歌おうとしてたけど、この続き、どうなるんでしょう? ってか、今回追加されたわらべ唄、どれもこれもまともじゃないんですけど。あとこの迷宮や仕掛け誰が作ったの? ただこれだけのためにこのおっさんらが作ったなら、凄いと思うぞ。
 謎ときも頭を使うのが楽しかったです。人形に色々変な事が出来たり。女郎蜘蛛と山姥は判りやすかったですが、 風見鶏の謎が私未だにわかってないんですけど(剱奈氏が解いてくれたんで)。いやおぼろげには理解してるんですが。 迷宮は私が解きました。ああいうのは結構好きです。あと小狸どん、え〜と簡単すぎるんで、せめてヒントの横の色は いらなかったのではないかと。あれはさすがに…。親子丼のひよこは可愛かった。もっとたくさん 出したかったんですが、5匹くらいしか無理でした。小僧どんはわかりやすかったです。ただ…ハルマゲドンは… どうにも苦手。わざわざこれのためだけに計算プログラム組んだバカは私たちくらいでしょうね。一番最初の時は 私が適当にいじくって増やして減らして増やして減らして…を適当に根気良くやってたら開きました。二回目からは そのプログラムの結果で最速のやつを選びました。そしておみくじ。…どっから手に入れたんだ?あの通帳。 かなり楽しすぎるんですけど。印鑑とか、どうやってしらべたんでしょうね?あと真理と一緒に いて楽しかったかと問うシーン。…本気で好みじゃないんで、私はちっとも楽しくないが。 自尊心強いし、自分が偉いと思ってるし、その割りに好奇心多くて後先考えてないし、 恋人じゃないと言ってるわりに透が他の女にでれでれしたら怒るし…(もし透が別の女と付き合ったら 全力を持って別れさそうとするぞ、あの女)
 ラスト。キヨさんかっこいいです。怖いけど。しかし結局キヨさん死んじゃったの?どうなの?別に 死んだからあんな姿になったわけじゃないとは思いますけど。

 怖いエンディング。『出られない』(いっそ死んだほうがましだと思う…)『待ち伏せ』(なんか異様に怖かったです)
 好きなエンディング。『牛男の伝説』(いきなり持って走るな!しかも都市伝説になってるし…)『死をもたらすもの』 (怖いっちゃ怖いんですが、あの状態でいきなりあれをかぶるなよ)『素晴らしい宝』(キヨさんの素敵っぷりに感謝。)


 12.金のしおり。というかその入り口、簡単すぎ。もっとひねれ!しかもそのおまけのしょぼいし…選択肢があって その選択肢が狂ってると言うだけ…そういえば一個だけ見られなかった(いや見れたんですが、セーブしてないにも関わらず もう出てこなかったので)し。悪いけど、すっごく後味悪かった。センスも悪いし。気色悪いし。 あれのせいで評価ちょっと下がったよ。なんなんだ、あれ。達成感もおまけ感もなく、しかも文章として成り立ってないし。 もうちょっと他にしようがなかったのか?ただ「うわ―、狂ってる…気色悪い…」っていうおまけはおまけとして失格だと 思う。駄目駄目。最後の最後でスカ掴まされました。センス駄目駄目。もうちょっと何とかして欲しかった。 後一個、もっと別な話(いっそ選択肢なくてもいいから面白い奴)が見られるとか…


 13.ラブテスター。面白かったです。このためにコントローラー一個買いました。出会い茶屋なんて普通知らないけど。 あの別館が出てきたのとかは面白かったかな。しかしなかなか上手くいかない。あと、これ一人でも遊べたら 良かったのにな、と思った。


 結論は、面白かったけど、狂気じみててちょっと好みとはずれたかなーと思う。かまいたちの夜が一流映画なら、2は 極上の二流映画。決して一般受けはしないけどマニアには受けるぞって感じで。作家さんも3人いてみんな 推理作家じゃないもんだから上手くいかなかったかな?サイコミステリーなんて私はあまり 見たくなかった。もし3が出るならおそらく買うだろうけど、多分そんなに期待はしない。


 
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