第五章 導かれし者たち(12)=女の園の盗難事件=


 ガーデンブルグに入りましたが、 一番近くにいる商人の男性のためか、あまり女性ばかりの国という印象を受けなかったりします。 教会に行くと「ここに住んでる男はわしだけじゃ、羨ましいだろう」とおっしゃられますが、多分女の中に 男が少数って、絶対大していい事ないです。高校時代の私の先輩の名言「男の立場が高ければハーレム、 女の立場が高ければ奴隷」だそうですので、この状況から考えたら奴隷でしょう、みーんな気の強そうなのばっかりだし。
 しかし見回してみて、こんな閉鎖空間でどうやって生活してたんでしょう?家畜もいなければ 畑もない。何食べてたんだろうね?この人たち。「あの道がふさがれて以来、不便で仕方なかったのよー」といいますが、 不便どころの騒ぎではないような。とりあえずとっとと炎の爪を取ったけど、大して強くなかった…キラーピアスあるしなあ。 しょうがないので女王様に逢いに行く。「この国が今こうしてあるのは、外からのいざこざをあえて絶ってきたためです。 だからこそ忠告します、早々にこの国から出て行きなさい」…それでは国としては成り立たないと思うのですが。 やはり国交あってこその国だと思うなあ。「女王様…何か無理してらしたみたい…」とアリーナ。何かすごいなあ、 さすが時期女王だな。
 そしてシスターに話しかける。「私は全てを神にささげ、人々に教えを説いてきました。それを女王様に認められ、ブロンズの 十字架をいただきました。命より大切な宝物です」そんな大切なものなら、肌身離さず持っておけ。人にぺらぺら話すな。 シスターの部屋に行くと、吟遊詩人らしき人がいる。「この箪笥を見て御覧なさい、面白いものが見られますよ」と言って去っていく。 あえて見ないで部屋を出ようとすると、シスターが来て「貴方達何を!さては私のブロンズの十字架を!ドロボー!」… あのさ、ブロンズの十字架なんか盗んだって大して得にならないよ?金とか銀とかならともかく。まあ、二階で 皮のドレス盗んでるから、ドロボーといえないもないけどさ。とりあえず問答無用で牢屋にほおりこまれた

 しばらくして女王様がお呼びらしく二階に連れて行かれた。「私はこの国の女王、罪を犯したものを裁かなくてはなりません」 この国は三権分立ではないようで。もっともRPGでそんなの、一つくらいしか見た事ないけどさ。「申したてによれば そなたたち、シスターのブロンズの十字架を盗み出したのこと。この申し立てに間違いはありませんか?」はいって、 答えたらどうなるんだろう?でもとりあえず「いいえ」。「しかしシスターは貴方達が盗んだ所を 見たといっておりますが、それでも違うというのですか?」…盗んだ所は見てないだろう。私はただ、部屋にいただけなんだし。 不法侵入で訴えられるならともかくさ。でも鍵くらいかけとけや、と思いながら「はい」 「だとすると十字架を盗み出したのは誰なのでしょうか?」知らぬ。ってか知ってたらそれは多分共犯なんじゃありません? 「もし濡れ衣で逢うのなら、貴方達に本当の犯人を見つけ出すチャンスをあげましょう」ちょっとまて、普通なら容疑者を この時点で解放するのは間違ってるだろう、戦力をケチるな。「ただしそれまで仲間の一人を人質にあずからさせていただきます。」 凶悪な人間なら、人質なんて見捨てると思いますが。とりあえずライアンに人質になってもらう、ごめんねライアン。

 こんなところでうろうろしててもしょうがないので、とっとと南の洞窟にいきましょうかね。称号はそのまま、「 ぬれぎぬ勇者」レベルは27。段差が多い洞窟ですが、そんな迷うほどでもない。ミミックがいそうでびびってたけど、 とりあえず出なかったので、何事もなく部屋に着いた。バコタ発見…あの…ここが貴方の部屋なんですか? こんな手近で反抗した上、自分の居場所でくつろぐ馬鹿がいるか。「昔の盗賊、カンダタ、ラゴスに続く大盗賊に…」 懐かしい名前ですが、カンダタは勇者にやれらてるし、ラゴスにいたっては最初からつかまってたような…? 「私は捕まるわけにはいきません」と言いながら、とろとろ逃げるし…盗賊の才能ないよ…しかもブロンズの十字架だしね。 せいぜいこそ泥?まあとりあえず回りこみ、話し掛けると「ぬぬう、かくなる上は力づくで!」と言ってくる。

…6ターン後撃破。「どうぞお許しください!」と言ってくる。…嫌です。
 すると女剣士が現れ、「女王の命で貴方達をつけておりました」…失礼なやつめ。まあ 間違ってるとは言わないけどさ。「女王はおっしゃいました、困っているようなら助けてあげないさいと」…助けてくれなかったじゃん。 まあ困ってなかったけどさ。「私は一足先にこの者を連れて帰ります。カルア様もお早くお帰りください」…手柄横取り しないよね?

 城の帰り、シスターに逢いに行く。「一時でも貴方を疑ってしまいました。私はまだまだ人を導くには相応しくないようです」 とりあえず確かな証拠もないのに人を疑うのはよしましょう。僧正と蜀台を見習いなさい(誰も知らないだろうな、この話) 「思えばこの国には天空の兜を求めに来たのですよね。あいかわらずトラブルの耐えない旅ですね」勇者にはトラブルがつき物だと 言ったのはあんただった気がするが、ミネア。「泥棒に疑われるなんて、ドキドキしたね!たまにはこういうトラブルもいいかもね!」 器が大きいよ、アリーナ。もっとも人質が貴方だったら、きっとそうは言ってないだろうけどね。
 女王に逢いに行く。「本当に犯人を捕まえたようですね。先ほど戻った兵士から話は全て聞きました。さあ、この鍵で 仲間を牢屋から出してあげなさい。」まだ出てなかったんですか?ライアン。無実がわかった以上、即刻出して、 非礼を詫びるって言うのが筋じゃありません?「そしてこの城の地下にある天空の盾も差し上げましょう。持っていくがいいわ」 …意外と無礼な言い方だと思うんですが。持っていくがいいわ、って。

 そして地下にいき、ライアンを救出。「二度とごめんですな」って言ってたけどね。「まあ、寂しくなりますわね」と いう見張りから判断するに、意外と楽しんでたのでは。「この事件で学んだ事は人の箪笥を覗かない、ということですね。 といってもカルアさんが簡単にあきらめるわけありませんよね。もういいです、あきらめてますから」言ってる事は正しいと 思うけどさ、ミネア。とりあえず箪笥は開けてないよ?それに代々勇者は箪笥を開けるものですよ。それが勇者の 資質というものなのです!
 そのあととっとと天空の盾を取り、最後の鍵開けタイムに出発いたしました。




第五章(13)

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