2005年3月中旬の空の樹観察日記


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2005/3/20     結婚式8

 前回

 ケーキ入刀のあとはまた歓談タイムになります。さっきまでせせこましかったのでちょっとホッとしましたが、 やっぱりすることがないので、とりあえず肉を食い尽くす(笑)いやだっておいしかったし。「 結婚式何度か出たけど、肉を食い尽くした花嫁は初めてみたよ」とhidemiさんに呆れられたり。 いや本当に、食べるくらいしかすることがないのですよ。出歩くわけにいかないからさー。 つっても食べつくしたのは肉とさしみくらいよ?と言うと 「たれそうな物ばっかりだな」と突っ込まれた。っは!そういえば!!全然気がつかなかったよ!!まぁ、 今の時点で苦情が来てないから汚してないと思いますけど。

 にーちゃんが私を待っている間に、午後組の花嫁さんを見たそうで。
 にーちゃん:「なんか白い細長い花を持ってました。」
 私:「ああ、カラーのことかな。つーことはマーメイドドレス?」
 にーちゃん:「よくわかりましたねー。」
 私:「バランスがいいからねー。うわぁ、にーちゃんだけずるい、私も見たかったー。綺麗だった?」
 にーちゃん:「まぁ、それなりに。新郎さんは私と同じく所在なさげに廊下で待っていらっしゃいましたが。」
 いいなー、見たかったなー。とはいえ、花嫁同士は出来るだけ鉢合せないようにしてるんだろうなー。 私は気にならないから見たかった。向こうが気にするかなぁ。絶対引き立てる自信はあるんだが。
 後半にもなると、皆さん緊張も緩和されたのか、いろんな人がお酒注ぎに来てくれたり写真撮りに来てくれたり楽しかったです。
 しばらく経つと、電報の紹介をしてもらいました。一人はkikokoさんにお願いしてたんですが、あと二人出してくれたのが 意外でしたよ…二人ともにーちゃんの親戚でしたが。しかしにーちゃん、kkjetさんに電報見せてもらった時「これだれ?」は ないと思いますよ。ひどいだろう。あんたのいとこさんだ。

 デザートはビュッフェスタイルでした。10種類のケーキとウェディングケーキ。どうかなー、うろつくの嫌かなーと 不安だったんですが、並べられたとたんに(まだ司会者が「どうぞ」と言う前)「お先にー」って言ってケーキを取っていた のが印象的です。いや、いいんだけど、いやいいのかどうなのか。
 デザートビュッフェはおおむね好評のようでホッとしました。しかしおいしそうなのに私ら取りにいけないんですよね。 うなってたら適当なのを介添えさんが取ってきてくださったんですが。大好きなチョコケーキがなくて、ちょっと 悲しんでると、hidemiさんが取ってきてくれました(笑)でも半分くらいしか食べられなかったなー。ウェディングケーキとか かなりおいしかったんですが。いや、花嫁が半分でも食べられたことを喜ぶべきだと思いますが(笑)

 そしてその間にkkjetさんがカラオケを紹介してくれる。まぁ、軽く紹介してもらって、多分誰も歌わないだろうから そのまま流してください…と言っていたんですが歌う人がいたよ!うおびっくり。
 そもそもそれが紹介された時、まず私の親戚席で私の母を希望する声があがっていたのですが、それはもう 予想範囲ないだったのですが(母は歌が上手い、でも花嫁の母って普通歌わないよね…)その後、音成さんのおじちゃんが いきなり歌うと言い出すとは!まさにびっくりですよ!ちなみに曲目は「バンザイ(ウルフルズ)」で君の部分を全部 桜織に変えて歌ってくれました。なんてお約束なんだ…

 そしてその次、あのデザートビュッフェでフライングした私の叔父さんが、「白いブランコ」を歌ってくださいまして。 というか、知らんのですけど、この曲。というか生まれる前の曲っぽいんですが、なぜにーちゃんが歌ってくれたのか さっぱりわかりません。
 で、歌ってくださったのは良かったのですが…最後に事件発生。酔っ払ったおじさんが「そこのべっぴんさん( 私の女友達たちだと思われる)次歌ってくださいー」や「熊さん、ぞうさんチーム2点先取しましたので、次うさぎさん きりんさんチーム頑張って歌ってください」「そこにいる新郎の弟君、一曲歌いませんか」… おーい、いつからチーム制になったんだーー!!うわぁ、おじさんすみません、 歌いたくない人に勧めるのはやめてください、まじで!!あうあう…もう、その事態だけは避けたかった… と頭を抱えるも、もう花嫁はどうしようもなく笑ってるだけです、はい。

 で、とりあえずkkjetさんが社交性も多少あり、ノリのいい弟君に歌を振ってくれ、弟君も了承してカラオケブックを 見てくれた時はとりあえず「グットジョブ!つーか友人に司会やってもらってよかった…」と心から安堵しました。 友人は人前で歌を歌うのは苦手ですからのう…次回に続く




2005/3/19     結婚式7

 前回

   ドアが開いてカーテンが閉まっている状態で、今度は二人で腕を組んで入場です。小声で二人
 私:「やっぱり緊張するね」
 にーちゃん:「kkjetさんの声、和みますな」
 と話しているも、やはり人の体温が感じられると言うのも非常に安心します。
 kkjetさん:「それでは装いも新たになった二人が入場します」
 …いや、kkjetさん、にーちゃんお色直ししてないから。新たになってないから。 と二人でカーテンの向こうから突っ込みすることも叶わず、二人で腕を組んで会場に入ります。でも、 にーちゃんも変えればよかったなぁ、今考えると。
 このときのBGMは「HOME(川村結花。私&にーちゃんの趣味)」周りからぼそぼそと「ウェディングドレスより似合ってる」という 声が聞こえるあたり、日暮里まで行って借りてよかったなーとしみじみと思いました。…つーかウェディングドレスが似合ってなかった だけかもしれんけど(笑)

 一旦席について、すぐドラジェ配り。といってもお菓子ではなくコーヒー、紅茶、中国茶の三種類から選んで もらうということにしました。会場が用意してくださった籠の中にその三つがばらばらと入っていて、それを にーちゃんが持ってもらって私が渡す、という感じ。
 上座の人から渡すのかなーと思ったら新郎親&親戚からでしたよ。一番最初、なれない…というか混乱して
 私:「日本茶、コーヒー、中国茶の中から」
 にーちゃん:「違うから、日本茶ないから」
 と突っ込まれ、しかもお客様が「じゃあ日本茶」と言ってしまい、あやまったりしました。
 あとは、ついうっかり
 私:「おばさんは…ああ、じゃなくて…」
 義母:「もういいよ、おばさんで(笑)」
 いや、違うんですよ!別にお義母さんと呼びたくないとかそんなんじゃないんですよ!でもでも、 12年間おばさんって呼んできたのに、いきなり切り替えられないじゃないですか!この間義母からもらった手紙 にも私のこと思いっきり「きしさん」って書いてあったし、きっと向こうもそうに違いない。(つっても 直接呼ばれるときはたいてい「お嬢さん」だったんですが)
 ちなみに子供には金平糖を用意して渡しておきました。喜んでもらえればいいですが。あとほざいたこと言ってきた kkjetさんにもあまってた金平糖を押し付けました(笑)
 とは言え、この選択式は正解だったなーと思います。必ず出席者と会話できますから。「わし中国人じゃないしなー」とか 和やかに話してくれたことも嬉しかったです。ちなみに中国茶が人気でしたが、最終的には全部バランスよく 余りました(多めに注文していた)

 その後、私たちが席をはずしている間に、白い生ケーキにいろいろデコレーションしてもらったのでそれを見に行く。 おお!綺麗にしてもらって嬉しい!ぐちゃぐちゃになると噂では聞いていたのですが…ちなみに二人の顔をデコレーションしてもらった みたいなんですが、写真で見るまで気がつかなかったです(笑)ただ猫が書いてあったのが非常に可愛らしかった(にー母作…と 思いきや違ったらしいです。)その横に、せっかくなので二人で名をチョコペンで 書きましたが…スペースがほとんどなかったので、漢字で書くしかなかったのですが、「桜」はともかく「織」が書けないよ・・・ チョコペンじゃ無理だよ…すでに字じゃなくなってました(笑)

 そしてそのままケーキ入刀…「視線はカメラ目線で」と言われたんですが…スポットライトが当たっていて、向こう側が 暗くてどこにカメラがあるがわからなかったよ!!すっごく落ち着きなくきょろきょろしてしまいました(笑) あと後ろに添えられたにーちゃんの手が異様に気になるのと、なにより意外とナイフが重い!!かーなーり長い間 切った状態で笑ってたんですが、辛かったよ…ちなみにBGMは「愛と青春の旅立ち(にーちゃんの趣味)」でした。

次回に続く




2005/3/18     子供の記憶

 すいません、ドラえもんみてたらすっかり遅くなりました。
 前に書いた気がするのですが、ドラえもんはどちらかというと苦手(というかのび太がいつ失敗するかと ハラハラして怖い)ので、ここ何年も見てなかったんです。
 …でも、今日があの声の最後だと言うことで、見てしまいましたよ…そして最初のハリーの話が、ご先祖様の 日記の話の時点でオチがわかった…というか思い出したことにびっくり。よく覚えてたなぁ、見たの 何年前だよヲイ。
 しかし、ハリーと戦うと言ったのび太はかっこよかった。ドラえもんが側にいたからか?凄いよなぁ。

 そしてドラえもんの休日。凄いなぁドラえもん。彼女のデートほったらかして友人助けに行くってできたもんじゃないぜ。 つーか文句言うくらいなら、呼ばれたって行かなきゃいいのに、最初から。とはいえ、二人の友情にちょっとほろり。 そのあと心配で心配でボタンを渡すドラえもんの友情にまたほろり。 あと一回デートすっぽかしたのに、次の日のデートに付き合ってくれるミーちゃんにもほろり。下手したら3日くらい 口利いてもらえないよ、きっと(笑)
 で、のび太。持ち歩くなよ。絶対うっかり押すだろうなーと思いましたが、やっぱり押したよ。しかしポケットに入れて 転んで押してしまったとかだと思ってたのに、思いっきり指でおしとるやん、という事実にちょっと笑った。あと 見せびらかすな。家に置いとけや。
 ただ、その後の展開があったことはちょっとびっくり「のび太君頑張ったねー」で終わると思ったのに。 ジャイアンとスネオが最後めちゃめちゃいい人になってたのが笑ったよ。劇場版のようだった…ラストのうやむやに 仲直りしちゃうところが友情だなーと。ただ、友情と言うにはのび太→ドラえもんという協力体制が基本的にないところが ちょっと悲しいね。友情と言うよりよく言われるように「お父さん」と「子供」なのかなぁ。

 あと新しい声も聞きました。意外と違和感なかったな。ちょっと高めだけど、あんなもんだと 思います。頑張って欲しいです。他の人の声も聞きたかったなー。あと今日のドラえもんの視聴率が気になる蒼夢でした。



2005/3/17     結婚式6

 前回

 愛を感じて(洋楽、にーちゃん選曲)が流れる中、会場係の人、にーちゃん、私は一列で会場を うにょんと蛇行しながら歩く。・・・しかしスポットライトが見事なほど私しか当たってないな(笑)…男性って本当に 添え物ですね。

 そしていわゆるひな壇(とは言っても仰々しくしたくなかったので、段は実際にはないです)に到着。自分の 席に座って、kkjetさんの司会を眺め・・・ようと思ったらば経歴紹介では立つんですね。経歴紹介と言うのは、 小学校から会社までをだーっと説明するんですが、結婚式のお約束で、かなり美化されること請け合いの紹介な わけです。
 私は事前にほとんど聞いてましたし、そもそもその経歴紹介を(にーちゃんのも含め)半分くらい考えたのは私… なんですけどごっつい恥ずかしい!!他人の口から聞くと、どうしてこれだけ突っ込みどころ満載に聞こえるのでしょう? ひな壇の向こう側で「違う!それは違うよ!」とか苦笑しながら心で突っ込んでました(笑)
 そしてその流れでプロポーズをしていただきました(笑)なんかいつかプロポーズしてもらった気がするんですが、 お互いすっかり忘れているため、kkjetさんと私がたくらんでしていただくことに(もちろんにーちゃんにも事前に 言ってありましたけどね)返事考えてなかったので気の聞いたこと言えなかったなー。普通に「はい」と答えました。


 披露宴前半は本当に何もなくて、乾杯のあとは普通にお食事タイム。ちなみに乾杯の音楽は「oriental express(洋楽・にー ちゃん選曲)」だったんですが…オリエンタルエクスプレスって言ったら…オリエント殺人事件だよなぁ…つっても 犯人くらいしか知らないんですが(笑)この選曲だけはちょっと頭をかしげたよにーちゃん。
 「飲み物何がいいですか?」と聞かれて、二人とも「 オレンジジュース」と答えたために、ひな壇の二人の前にはストローが刺さったオレンジジュースがあったのが笑えました。 意外なほどシャンパンがおいしかったために、あんまり飲まなかったですけど。本当においしいシャンパンだった…
 しかし知人紹介もスピーチも出し物もないと、本当に暇ですわ。周りは皆テーブルの人と楽しそうに話しているのですが、 私たちは動くことも出来ず、あんまり話すことも出来ず、
 私:「…周り楽しそうだね…」
 にーちゃん:「そうですね…なんか孤独ですね…」
 私:「世界で一番孤独な二人って感じですな」
 と言いながら仕方ないので刺身食ってました。この話をあとであさぎさんにすると、「言ってくれたら話に言ってあげたのに」 とコメントをくれましたが、ひな壇の上から「あさぎさーん、孤独ー、話に来てー」と叫ぶわけにもいかんだろうが(笑)結局 刺身食べつくし、おいしいシャンパン飲んでたらちょっと酔いました。いえーい。

 しばらくすると、ちょこちょこ皆が話しかけて来てくれました。しかしにーちゃんのグラスにはビールが注がれるんですが、 一口飲んだら捨てればいいのに(それようのバケツがひな壇の下にある)ずっと飲まずに残しておくもんだから、次お酌 してくれる人が困ってたよ…
 会話で一番楽しかったのが、私の伯父さんのお嫁さんに当たる伯母さんなのですが、「長いこと付き合ってた みたいだけど、浮気とかはなかったの?それだけが気になって」
 …いや、結婚準備始めてから、嫌というほど聞きましたが。もしかして11年付き合ってる人間は浮気してないと おかしいのではないかとまで思いますよ…あと結婚式の日、相手が隣にいるときに聞く台詞じゃないし(笑)仮に 浮気してても正直には言えないのではないかと(笑)
 とりあえず
「いやー、なかったですね。お互いモテませんでしたから、他に相手とかいませんでしたし」といつもの 真実そのままの台詞を言ってみる。
 すると「他にいいなと思う人とかいなかったの?」と聞かれました。思わず「…確か伯母さんも伯父さんと長いお付き合いの 末結ばれたのではなかったでしょうか?」と聞きましたところ、「私には他にも良いと思う人がいたわよ」とにっこり 微笑まれてしまいました。…受けたよ、伯母さん。
 ちなみに確か8年間の付き合いだったかな。またその二人の子供は、高校時代から付き合った人と結婚してたり、別の 従妹も高校時代に出会った人(一度別れているみたいですが)と結婚してたり、別の叔父さんは10年間付き合った婚約者が いましたが、かなりいい家のお嬢さんだったため、韓国人である叔父さんと結ばれることが出来ずに別れてしまった、という 過去があったりします。…もしかしてそういう家系なんだろうか、うち?

 さて、お色直しのために、にーちゃんと揃って一旦退場。このとき流れた曲は「NHK 神秘の小宇宙 人体」のテーマソング。これも にーちゃんの趣味です。ちなみにこの曲の正体に気がついたらしいのは、義母、義姉、義弟(笑)あんたら家族は どうなっとるんですか(笑)


「ああ、もうウェディングドレスともお別れか…寂しい…もう着る事もないのね…」としんみりしながら美容室へ。 服を脱ぐと、ちょっとほっとする。意識はしてなかったんですが、やっぱりちょっと締め付けられてたのか。… と思ったらば、肩の部分にドレスの跡が!!…良かった次のドレス、ショール買っておいて…!!
 またタオル地のビスチェに着替え、まずはお手洗いに。ここで逃すと次はラストですからね。
 「ここで気を抜いてくださいねー」と気を使っていただくが、あんまり気を張り詰めてなかったしなぁ…と思いながらぼんやりと メイクとヘアセットを見ていくと…うわぁ、今回も思ってたより派手派手だよ!!頭に生花をつけてもらったのですが、なんつーか 中世ヨーロッパぽいぞ…あとピンクの生花がついたのがちょっとショック。ああ、せっかくドレスはピンクの花をやめたのに… まぁ、もういいや…
 なんか美容さんたちが思ってたより花が多かったらしく、しこたまつけていただく。ついでに髪にラメスプレーを振ってもらい 完成。…なんか頭に花をつけてうかれた、阿呆な子みたいだなぁ…大丈夫かのう、似合ってたらいいけど…
 お色直しのブルーのドレス。これはウェディングドレスよりもゆるめで、ちょっと嬉しい。 なんかこのドレス、美容室でえらく評判が良く(もしかしたら他にほめるものがなかっただけかもしれませんが…) 着る前から「綺麗なブルーですねー」と褒めていただいたんですが、良く似合ってると言っていただき、やっぱり ちょっと嬉しい。あとハイヒールが低くなったのでホッとしました。

 そしてまた廊下の椅子に座ってたにーちゃんと合流。と言ってもにーちゃんはお色直しないんですが。
 私:「あほな子っぽくない?」
 にーちゃん:「いや大丈夫ですから」
 とさっきと同じ会話をして、二人はまた、披露宴会場に向かいました。
次回に続く




2005/3/16     報告

 本日、脳神経外科に行って参りまして異常なしでございました。おそらくストレスではないかと言うことでして。
 その話を聞いてふと思い出したのですが、ストレスって悲しい時、むかついたときだけでなく、嬉しい時も たまるそうですね。どっかの雑誌で読んだ、あいまいな情報ですけれど…
 たしか配偶者の死が120。大学受験が40。そして結婚が100くらいだった(単位がそもそも なんだったか覚えていないのですが…)はず。旅行とかも結構ストレスが来るでしょうし、気がつかないうちにストレスが 溜まっていたのかも。
 その上、私のストレス発散は食べる+歌うなのですが、風邪のせいでどっちも出来ませんでしたからねー。ともかく、 もしまた痛くなったら飲むようにと薬をいただき、「痛くなったらすぐ来てね」という言葉をいただいてほっと一息です。 しかしCTの機械ってかっこいいですねー。「目をつむって」といわれたのがつくづく残念でした。ともあれ、 ご心配おかけいたしました。蒼夢はとりあえず元気です。

 結婚式5。前回

 写真撮影がひとしきり終わった後、ホテルの人に声をかけられ、撮影室にあがります。これから 写真屋さんによる、全員での写真撮影なのです。
 写真撮影には何種類かあって、二人で撮るか、親族だけで撮るか、出席者全員で撮るかのみっつから 選んでくださいと言われ、悩んだのですが「…親族だけっていっても、親族以外の出席者って7人 しかおらんしなぁ…そんな少人数除いても意味ないから全員で撮るべ」と言うことで出席者全員 で写真を撮ることにしました。意外と珍しいかもしれませんね。そもそも、私100人くらいいる結婚式 しか出たことないのでそう思うのですが。(ちなみにその後親に「二人だけの写真は撮っておきなさい」と言われ、 写真撮る枚数を増やしましたが)
 そして写真室に移動した時に…招待していたお隣さん一家が初めて到着!この日 エステに来てたおばちゃんの一家です。仮に音成さんとしておきましょう。お隣と変換したらこれが出たので(笑)
 なんで遅刻されたのか謎なのですが(場所がわかりにくかったのかなぁ?)、結婚式見て欲しかったので残念でした。 本当に家族みたいに思ってる方々なので…でも写真撮影に間に合ってくれて嬉しかったです。久々におじさんの顔も 見ましたし。
「桜織ちゃん綺麗よー」なんて涙ぐんでくれるおばちゃん達に挨拶して、皆に並んでいただいて写真撮影。カメラマンさんが、 子供向けにパペットのパンダを持って「はい、こっちよー」なんて動かしてくれるんですが、むしろ子供より大人のほうが それを見て和んでました(笑)「いいですな、あれ」とかにーちゃんつぶやいてたし。そのあと親族だけでも撮っていただいた。 頼んではいなかったのですが、どうしてなんだろう?

 その後私たちだけ先に披露宴会場のある階に誘導される。正確には披露宴会場の 前のところで皆さんを出迎えるらしい。…金屏風が置いてあるよ!お雛様か私ら!!…ってまぁ、結婚式のお約束ですけれど。
 そこで初めて会場コーディネーターという方が男性、女性一人ずついらっしゃいました。 挨拶していただき、男性の方が「披露宴はアットホームで和んだ雰囲気で よろしいのでしょうか?」と明るく聞いていただいたので「お願いします」と頭を下げると「お望みでしたらかちこちの 厳粛な雰囲気で…」と言って背筋をまっすぐにしておもちゃの軍隊人形のような歩き方をして笑わせてくださいました。「いえ !アットホームで!!」「かしこまりました」…良い方々だなぁ…この方々に心づけを渡せなかったことが、唯一の悔いです。 …今からでも現金書留で送ることは可能だろうか…?逆に迷惑かなぁ…
 気がつけば、入り口のところに私の作ったウェルカムボードと、このホテルの方が作ってくださったボードが飾ってあります。 中は私の角度からは見えませんでした(後で確認すると、にーちゃんが作った席次表を拡大コピーしたものでした)が… レースで飾ってあって、すっごく綺麗!対して私の作ったのはさすが素人が作っただけあってしょぼく見える…ああ、 そんな綺麗なものの横におーかーなーいーでー!!かすみまくってるよ!私のボード!!
 やがて司会者のkkjetさんがエレベーターを上がってきて、中に入っていかれました。するとドアの隙間から、中のテーブルが 見えまして、テーブルの記号(鶴とか亀とか)がしっかり飾ってあったのが見えました。…ああ、席次表を作る時に
 私:「記号はホテル側が便宜上でつけるだけで、実際は飾らないでしょう。松竹梅ってあるから、なんか順番があるみたいだし」
 にーちゃん:「いや!当日も絶対ありますから、つけるんです!!」
 と争ったことを思い出すよ…うぉおおおお、恥ずかしい…と小声でもだえていると、にーちゃんが小声で「ほらやっぱり ありました」と勝ち誇られました。…くやしい…


 やがて、皆さんがエレベーターからあがって来られて、私たちに挨拶しながら会場に入っていかれるのを笑顔で見送る。 ちゃんとスムーズに場所がわかるかなー。その前に会場どんな風に飾りつけされてるんだろう…?かなりどきどきです。

 皆さんが入場されて、女性の会場コーディネーターに入場の仕方を教えていただく。会場コーディネーターさんが 先に歩いてくださるから、にーちゃんはその3メートル後、私はにーちゃんの3メートル後を歩けばいいらしい。 一列になって歩くんですね。そして手を下にやったら礼をしてください、と言っていただく。しかし、結婚式って本当に いわゆる「黒子」さんが大活躍していらっしゃるんですね。感謝感激です。全然今まで気が付かなかったよ。

 やがて、金屏風前から入場する(皆さんが入場されたのとは違う扉)に移動。扉は開いているのですが、前のカーテンが 閉まっているので中が見えない状態です。どきどきしている中、kkjetさんの声が聞こえます。…知ってる人の声は 和むわ…
 そして入場の曲が流れ、コーディネーターさんの合図で、にーちゃんが会場に足を踏み入れました。 次回に続く




2005/3/15     今度は

 帰宅後に花を買って帰ってくれましたよにーちゃん。その後いつの間にやら作っておいたクッキーを焼いてくれましたよ 、おいしかったよ…
 なんつーか幸せすぎて怖いんですが。ええと、優しくなるとそのあと浮気してるって言うよね、いやそんなこと 欠片も疑っちゃいないんですが…なんか裏がありますかにーちゃん。それとも最近愛が何故か爆裂してる 私へのご褒美ですかにーちゃん。

 結婚式4。前回

 私たちがエレベーターで上に上がると、前の方の階段から皆が降りてきて、アネックス(披露宴会場)に向かうのが見えました。 後ろの方にいると、意外と皆気がつかないものですね。人がどんどんアネックスに向かうのを見て、「気がつかないもんだねー」 と二人で言っていると、最後ににーちゃんの姉、まぁつまり義姉になる方ですが、ここではあや香(仮名)さんとしておきましょう 、がお子さんを連れてくるのが見え、おそらくその方が最後だろうと介添えさんがおっしゃったので私たちも歩き出しました。
 前回も書いたように思うのですが、アネックスと教会がある本館は小さな道路をはさんでいて、外に出るわけです。出た瞬間、 ビデオカメラが寄ってきて「何かしゃべってください」と言われる。
 おそらく頼んだDVDの撮影だと思うんですが…しゃべることないよ…「ネタないよねー」とつぶやくと「皆さん そうおっしゃいます」と…っち、しまった、かぶったか!!オリジナリティのないことを言ってしまったよ!ちょっと 悔しい。
 まぁ適当なことを話ながらアネックスの方へ向かうと、皆さんに何か配ってらっしゃいます。…そういや、 フラワーシャワーだっけ…頼んでたことじゃないからすっかり忘れてたよ…私にもちょっと渡してもらいました。 造花の小さな花束っぽくなってるんですね。 あや香さんのお子さんに花を渡している原本さんたちをぼんやりと見ていると…あや香さんのお子さん… にーちゃんの姪っ子なんですが、降らせた天使の羽、集めてたみたいですな(笑)大量に手に持ってるよ…道理で遅かったはずです。

 アネックスの前は階段になっているのですが、私たちがそこに上がるのにあわせて、そのフラワーシャワーを皆にかけていただきました 。…正直、人数が少ないので、あんまり様にはならなかったように思います。私はそうでもなかったのですが、 hidemiさん曰く、思いっきりにーちゃんにぶつけていたようで、にーちゃんはまるでIQサプリのもやっとボールを思い出した らしいです(笑)もやっとしてどうするよ!!
 その後はバルーンリリース。これは頼んでいたことで、皆に風船持ってもらって空に飛ばす、と言うことです。皆には 丸い風船。私たちはピンクと赤の風船。可愛いんですが…ちょっと残念なのは、私たちがこれを決めた理由は この風船に鳩型の白い風船があったからなんです、本当は。それが何故か直前で無くなってしまって… 空に飛ばすと本物の鳩っぽくて綺麗だったんですけど…二人で小声で「やっぱり鳩ないね」「残念ですね」「もしかして フラワーシャワーのサービスは鳩がないおかげか?」とか言ってました。
 すると会場の方が「では、二人の一言のあと、風船を飛ばしましょう」とのたまってくださいまして…一言ってナンデスカ? 「ひとこと」って言えばいいんでしょうか?そんないきなり言われても…と二人で戸惑い、
 私:「…今の気持ちなんて『皆さん今日はありがとう』くらいしかないよ…」
 にーちゃん:「じゃあそれで」
 つーことで二人でおそるおそる声をそろえて「皆さん、今日はありがとう」と言って風船を飛ばす。皆さんが一斉に飛ばしてくれて、 なかなか綺麗。…ただ、一個の風船がほよほよと遅れて飛んでいたのがおかしかったですが。…子供は手放してないし(笑)

 その後、皆でひとしきり写真撮影。親族の方と撮ったり、友達と撮ったり、向こうの兄弟と撮ったりこっちの兄弟と撮ったり いたしました。次回に続く



2005/3/14     ホワイトデー

 目が覚めると台所から音がして。にーちゃんが朝ごはんにオムレツを作ってくれました。あさりの 味噌汁が嫌いな私のために、あさりが入ったオムレツは非常においしかったです。
 洗濯物も干してくれていて、まとめておいたゴミも捨ててくれてました。 こんなこと一生にあと一度あるかないかかもしれませんが(笑)幸せだなぁ…
 なんでそんなことしてくれたかはわかってる。別にホワイトデーだからとか、昨日私が落ち込んで泣いてたからとか そんな気のきいた理由ではなく!
 昨日夕方寝たから、夜眠れなかったんだろうなぁ…だからあれほど起きろと言ったのに… いいんだ、それでも幸せだから。うん。
 ちなみに今日職場の人からホワイトデーのものをもらって初めて、バレンタインデーのお金を払ってない ことに気がついたよ。あわわわわ。明日渡さないと。


 では結婚式3。前回

 結婚式のリハーサルをすると聞いていたので、てっきり模擬結婚式のように実際教会でやるのだと 思っていたのですが、実際は違いました。控え室に行くのに教会を通る時に「ここで頭を下げてください」 などは言われましたが、ほとんどは控え室で打ち合わせって感じでしたね。
 控え室は教会の横にある、本当に小さな部屋でした。私、父、にーちゃんが入ったらもういっぱいで あと介添えの人、説明の人が入って満杯と言う感じでした。実際ドレス着てる私は一歩だって動けませんでした。
 そしてその中で説明。まず歩くところから。とりあえず父もにーちゃんも私が側にいる時は、一歩歩いて足をそろえて 一歩歩いて足をそろえて…という感じ。いない時は普通に歩く、とのこと。私は常に一歩歩いて足をそろえることに なります(ドレスで歩きにくいからでしょうね)。ちなみに言っていなかった気もしますが、にーちゃん 一人で入場、父と私と入場、にーちゃんと二人で退場という形式です。
 にーちゃんと父は歩く練習をしたんですが、私がやろうと立ち上がると。「花嫁さんはせまいので、こちらを 見てくださいね」と言われる。えと、つまりぶっつけ本番ですか?
 礼をするところは二回。礼拝堂に入ったときに一回、牧師さんの前で一回。そして知らなかったのですが私を 父からにーちゃんに引き渡す儀式があるんですね。「あたしゃ物かい(笑)」という気もするし、妙に 感慨深い気もするし、不思議な感じですよ。父の手からにーちゃんの手に私の手が渡されて、二人で 牧師さんの前に立つわけですよ。

 そしてその後、新郎新婦の名が呼ばれたら「はい」と返事するらしい。そして 説明係の方:「牧師さんに『貞節を誓いますか?』といわれたら『はい、誓います』と言ってくださいね」
 にーちゃん:「はい、わかりました。」
 私:「わかりました。」
 その後しばらく説明が続く中、…すっごく悩んで恥ずかしかったけど、聞いてみた。
 私:「すみません、ていせつってナンデスカ?」
 定説?いやそんなわけないんですが(笑)誓いの言葉っててっきり「死が二人を分かつまで愛し合うことを 誓いますか?だと思ってたもんで…
 説明係の方:「まぁ、たった一人を愛することって意味ですよ。」
 にーちゃん:「貞潔、操ですよ。」
 と言ってもらい、文字を見せてもらって初めてちゃんと理解する。いやぁ、物知らずで恥ずかしい。ですが、ここで 聞かないでわけのわからないことに誓うのって嫌だなーって思ったもんで。
 その後、二人の愛の誓いの言葉(笑)を教えてもらう。二人で唱和するらしい。もっとも暗記する必要は ないのですが。そして 最後に退場のことをちょこっと説明してもらい、あとは待ち時間。…時計もないし、この時間がすっごい 緊張しました。

 …しかし4畳ほどの狭い部屋。エレクトーンが置いてあるだけのこの部屋に、父、嫁、婿って…人によっては すんごい気まずいんじゃないんでしょうかね?うちらもそんなに会話することなく唱和の練習などしていたわ けですが、それでも時間余りましたね(あ、スナップ写真もちょっと撮りましたけど)。 うちの親族はまだ来てないとか、実兄はぎりぎりに来るらしいとか。
 にーちゃん:「そういえば、原本さんがなんかフラワーシャワーを驕ってくれるらしいですね。」
 私:「はぁ?!何それ!?」
 にーちゃん:「なんかサービスしてくれるらしいですよ。…聞いてないんですか?私は今日の朝聞いたんですけど…」
 私:「今初めて聞いたよ!!いや嬉しいけど、あの、お金出して注文した人に悪いような気も…いや、嬉しいけど、 いいのかなぁ…」

 あとはこんな会話を。

 父:「(私の髪飾りを見て)黄金のティアラ」
 私:「いや父、これどーみても銀。偽物だけど。」
 父:「いや、そうじゃなくて、そういうアイテムがゲームにあったな」
 私:「うーん…あ、DQ3!確かお嬢様になるねん!」
 結婚式直前の父と娘の会話がこれですか、私は。まぁ、防御力を覚えてるほどのスペシャリストじゃなくて良かったと なんとなく思いました(笑)。しかしなんでまた父はいきなりドラクエの話なんかしたんだろう?気は 和んだけどさ。

 そして本番のために呼ばれ、ケープははがされます。そしてベールがおろされ ました。この教会、バージンロードは外に繋がっていて、私たち外で 待つんですが…寒い!!教会決めたの私だけどさー。しかし晴れてよかったよ。
 空を見上げました。私はしいて宗教をあげれば八百万教…という感じですが、それでも『空』と言うものには 見守ってくれるような「何か」がいるような気がして。父と手を組みながら空を見上げました。この先の 誓いをその「何か」も見ていてくれたらいいなぁ。そんなことを思いながら。空は本当に青く、不思議な ほど澄んでいました。


 介添えさんの声でにーちゃんが入場し、そしてその後、合図のあと、私たちも入場します。しっかし噂には 聞いてましたが…ブーケ持ちながらバニエと裾を持ち、父とタイミングを合わせて歩くのは本当に 難しい!しかも爪が邪魔だし!特に途中、2段ほど階段があるんですが、そこ、ちょっと曲がってるんですよ。 もうそこなんて「転ぶかもー」と冷や汗かきながら降りていきました。
 とは言え、扉が開いた瞬間、kkjetさんが見えまして。ああ、結局ほとんど皆、知ってる人だよなぁ、 とちょっと緊張が解けました。
 そして牧師さんの下へ歩き、介添えさんの声の元、私の引渡しも無事に済みました。人の結婚式、3回くらい 見ましたけど、介添えさんがちゃんと合図してくれるもんなんですねー(そうじゃないところもあるだろう けど)全然気がつかなかったよ。当事者になってみないとわからないもんだ。
 そしてまず、「いつくしみ深き」というおなじみの賛美歌を歌います。この曲って確か本来は「愛する人を 亡くした私にもイエス様は温かく慈悲をくれる」という意味なんだよなー、とか無駄な知識が頭をよぎる。 …というか歌詞カードにーちゃんが持ってるんですが、片手で持ってるせいで、あんまり広がってなくて横から 見えないよー。一番は覚えてたから歌えたけど、二番は間違えまくったよ…

 そして誓いの言葉。まずにーちゃんから。
 牧師さん:「汝、虎王剱奈」
 にーちゃん:「はい!」
 …おお、そうだった!名前言われたら返事するんだった。すっっっっっかり忘れてたよ…良かった、私が先じゃなくて。
 そしてお馴染みの誓いの言葉をにーちゃんが誓ってくれ、続いて私。
 牧師さん:「汝、きしまさよし(旧姓)」
 私:「はい!」
 牧師さん:「貴方は富める時も貧しき時も、健やかなる時も病める時も、(略、というか忘れました…)神に貞潔を誓いますか?」
 私:「はい、誓います!」
 …この言葉は、正直震えた。正直誓いの言葉はもっと長くて、私はあんまり覚えてないのですが(DVD 来たら見直そう)それでも、これを答えた瞬間、私はこの言葉に偽りも迷いもなかったことは、10年先も20年先も 誇りに思いたいと思う。

 次に指輪の交換。ブーケと手袋を介添えさんに渡して、 まずにーちゃんが私の指輪を持って、入れてくれる。私の指輪にはダイヤが入ってるのでまぁ、 間違えることはないですね。…しかしにーちゃん、あの、ちゃんと根元まで入れてくれないと気持ち悪いです。 途中で止めないで下さい。私はきっちり奥まで入れました。
 次は誓いの口付け。…なんつーかさ、覚悟はしてたんですが、親の前って嫌ですねぇ…感触が妙に生々しいと言うか、 現実感があって、不思議な感じ。
 賛美歌もう一曲。今度は「結婚式」という曲。…にーちゃん、だからちゃんと開いてください!見えんっちゅーねん! おかげで間違いまくり…

 その後、牧師さんの説教です。ぼんやりと聞きながらいろんなこと考えてました。なんか牧師さん、頭薄いなぁ… 前見たのと違う人?ああ、なんか黒い時計つけてるよ…Gショックみたいな感じの時計だと、威厳がないんですけど… 愛を連発されると笑うよ…やっぱりなんでヒーローものの必殺技みたいな動きなんですか、をい!とか… いやしかし、頑張ってここはきりっとした顔をしなければ!!と頑張りましたよ、私的には。

 あとは、なんか不思議だなーと感じてました。
 にーちゃんと付き合い始めたのは中2。14の時です。出会って好きになったのはその一年前。今考えても子供の 時です。
 昔はそりゃ「剱奈君(本当は苗字で呼んでましたけど)と結婚できたらなんて、うわぁ、恥ずかしい!」みたいな 赤面しながらそんな恥ずかしいことを考えてたわけですよ。けど、中学生って (私だけかもしれないけれど)自分も自分の事、子供だってわかってて。 心のどこかで「でも中学生だし、中学生で出会って付き合った人と結婚なんて出来るわけない」なんてどっか考えてた ところがあったと思う。「できたら嬉しいけど、普通無理。そんなの少女漫画だけ」みたいな。
 それが、本当ににーちゃんの隣でウェディングドレス着て立ってて。誓いの言葉を言って。こうして紛れもなくかつて 妄想した結婚式を、妄想した相手としている…というのは本当に不思議だなぁ…なんて。
 そういえば、小学校の時、 「中学二年生くらいになったら誰でも彼氏彼女ができるもんだ」と思ってました。少女漫画のヒロインって中2が多いんですよね。 それでなんとなく。しかし中学になったとたん「それは漫画の中だけだ、つか漫画に影響されすぎ、自分!」とか 思いましたが、実際中2になったら彼氏ができたと言う(笑)…不思議な話です。

 最後に牧師さんが首にかけていた、金糸で十字が刺繍されているマフラーのような布を、私とにーちゃんがつないだ 手を包み、祝詞を言ってもらう。…しかしこれ、なんなんでしょう?初めて見たんですけど(模擬結婚式では 見ましたが…)この布は何を象徴しとるんだ?

 そして退場。指輪の時に渡していたブーケを受け取り、来た時と同じように、今度はにーちゃんと腕を組んで帰る。 上からは注文しておいた「天使の羽」まぁ、羽毛が降ってくるわけです。模擬結婚式で一目ぼれしたんですが、 その時は綺麗は綺麗だったんですが、風に流されて変な降り方してたんですが、すっごく綺麗にバランスよく…っていうのも 変ですが降ってくれて、すっごく嬉しかったです。しかし階段は降りるときよりも登る時の方が手間取りました。 ちょっと右足と左足、間違えたかもしれない…
 そして横のドアから本館ホテルに入ってようやくホッとして、二人で笑い合いました。やっぱり緊張してたんですね。

次回に続く



2005/3/13     結婚式2

前回

 そんな感じでメイクをしながら、いろんな所を見て暇つぶししているところに、二回目の乱入者(一回目は電話) その名も姉。
 姉:「すみません、ヘアメイク頼んでたものなんですけど!」ここは花嫁専用です、茜ちゃん。…何やってるんですかい。 いや、わかるんですけどね、エレベーターの説明にここの場所が「美容室」って書いてあるからなぁ。ロビーの受付で 聞けば一発でわかるんですけどねぇ。
 そして二度あることは三度ある。三度目の乱入者は…あさぎさん。「すみません!ヘアメイク頼んでた者なんですけど!!」
 ちょっとまてあさぎさん!今9時50分!貴方には10時から受付を頼んでいたはずですよ?寝坊?寝坊なのか? あさぎさーん!
 と心で叫んでも、ヘアセットされてる花嫁はなにもすることができません。ついでにうっかり携帯付けっぱなしで レベルアップ音が鳴り響いてちと恥ずかしかったよ。見ることも出来なかったしな。反省。
 ブーケが途中で来たので見せていただく。想像より小さ目かな。でも可愛らしいと思います。白薔薇とブルースター が中心です。
 そしてティアラを付けていただき、本物の花嫁へと変身した私の鏡の中の姿は……なんか、天童よしみぽい…?
 いや、天童よしみさん素敵だけど!私あそこまで貫禄ないけど!…でもファンの方すいません、ちびっとショックでした… あとベールをつけたらなんか、レースの部分がライオンっぽいなーとかぼんやり考えてしまった。緊張感ありません、この花嫁。

 そしてドレス姿の前の最後のお手洗いに行って、ドレスを装着。  ドレスを綺麗に着付けていただきながら、見るものがない私は周りをきょろきょろ見ていたのですが、横の部分に本日の 花嫁に関する注意書きが貼ってありまして。
 私のところには「CD持込。ショールがある注意」と。そして本日のもう一人の花嫁さんは「ドレスのファスナーはゆっくり あげること」…壊れやすいんだろうか、そのドレス?せっかくのハレの日なのに…
 着付け完了。ブーケを持たせてもらい、おお、花嫁っぽい!つか本物だ!生涯最初でおそらく最後の花嫁姿だよ!!自分! …やっぱり天童よしみっぽい気もするが…きっと気のせいっつーことで。

 ようやく、とりあえず自由に動けることになりました!といってもドレスのトレーンもベールも長いのであんまり勝手に歩ける わけじゃないんですけど。八センチヒールだし。介添えさんも(セットでついてくる)いるしね。


 とりあえず美容室を出る。あー、疲れた。すると外には椅子が二つ置いてあり、一つの椅子ににーちゃんが 燕尾服着て座ってました。男の人って髪の毛もいじらないから、かなりまんまですねぇ。…ところでにーちゃん私を 見た瞬間、笑うのは何故?そんなに天童よしみに見てますか?と開口一番に聞いたら、更に笑われましたよ。 あとで聞いたところ「良く化けたなと思って」との事。…褒めてるんですか?それ?
 とりあえず結婚写真のため写真室へ。…なんというかお互いの姿を見ると自然に笑えるんですよ。もう、訳もなく。 写真屋さんは「いい笑顔」と言ってくれましたが、「結婚式の嬉しさ」の笑顔ではなく、お互いの格好が気恥ずかしくて おかしいだけです。
 その後、アルバムと言うものを作ってもらうためのスナップ写真の撮影。なんかポーズをとるらしく二人で窓際に行って「 会話をしてください」と言われました。…会話って言われても…
 私:「…天童よしみに似てない?」
 にーちゃん:「もうそれはいいから」
 という色気もそっけもない会話を再び交わす。会話は映らないので気にしない。あとはブーケを見つめて笑ったり、窓から外を 眺めてみたりしました。一体どんな出来になるやら。

 その後、来賓待合、といいますか、ウェルカムドリンクが出ているロビーに向かう。そんなに人はおらず…ほとんど親族だからなぁ、 控え室にいるのかな。ざっと見渡し、まず司会者のkkjetさんと着物を着てくれーと頼んでおいたhidemiさんをみつける。 とりあえず真っ先に聞いたこと「天童よしみに似てない?」よし!受けた!!…何故に結婚式本番に笑いを取っているのか。 悲しい関西人の性じゃのう…とりあえず似てないと言っていただく。しかしhidemiさん、綺麗じゃのう、振袖が 良く似合っているよ。
 ついでにkkjetさんと簡単に打ち合わせ。挨拶っていってたのをもう面倒なんで手紙にすると言っておきました。 それについて台本を若干変更する。
 ロビーの隅に、すらりとした美人さんが。誰じゃろう…と思ったらばおお!ナカバルさん!美人だ!すっぴんとかしか 見たことないけど、美人が着飾ると本当に美人。すっごーい。綺麗綺麗、と褒めていたら横からhidemiさんが 「お前も十分化けとるから」と突っ込みを入れられる。…そうか、化けてるか。正直ずっとメイクされる様を見ていたら、 素の顔忘れたんだけどな。そんなに変わったかのう。
 とりあえず写真を撮ったり、爪を見せるためにブーケを落として花をこぼしてみたり(笑)しました。 「絶対にあほなポーズで写真を撮る!」という野望も果たせました。まずピースマークしてみたり。しかし hidemiさんの携帯のシャッター音が「ぽよん!」と間抜けな感じで笑いを誘います。いい笑顔で映ってるかも。

 そんなことをしているうちに、父と私とにーちゃんはリハーサルに呼ばれます。エレベーターに乗って移動。外に 出るので…と冬限定、ケープを羽織らせていただく。羽がほわほわで可愛らしいのですよ、これが!これの ための冬にされる方もいらっしゃるとか。とりあえず前のリボンが可愛かったな。
 披露宴会場のあるこの「アネックス」と教会がある「本館」は道路を挟んでいて、私はウェディングドレスで外に出るのかなーと 思っていましたら、驚き!隠し通路があったよ!地下から抜けられるんですねぇ。しかし隠し?通路だけあって、板をゼムクリップ で止めてありまして(笑)その粗末さがおかしかったです。しかしベールとトレーンの事もあって、 エレベーターに乗るたびに、真っ先に乗り込んでくるりと回転するんですが、これ癖になってきたなぁ。

 2回やってもまだ、結婚式にたどり着いてませんが(笑)まだまだ続きます。次回に続く


2005/3/12     結婚式1

(前回)結婚休暇日記4

 2月25日大安。 結婚式当日。

 朝六時。まだ外は真っ暗ですが、のそのそと起きだして、とりあえず普通の服に着替えます。しかし! 人は見た目で判断しちゃいけません!中はがっちがちにウェディングインナーでございますよ!ちなみに ソフトコルセットも装着!…スカルプチャーのせいで自力では無理でございました。なさけないが母に つけてもらう。
 ふう、これで完璧!とか思いましたが、うっかりストッキング履くの忘れまして「何生足に靴下はいてるんだよ!」 と突っ込みいれながらウェディングストッキングを履く。…普通の服に白いストッキングは似合わないなー。

 コンタクトを入れて、朝ごはんをしっかり食べる。朝ごはんは海の親子丼。いくらうまうまです。今食べとかないと 全然食べられないという説がありますので、しっかり食べておく。ついでにおにぎりも用意。隙あらば食べましょう。逆に水は 一切飲みません。お手洗い行きたくなったら嫌だし。教会で頭の中はお手洗いのことだけ…という事態は避けたい(ので パンにはしたくなかった…パンは喉が渇くから…)
 うっかりぼんやりしていると、かなりぎりぎりの時間に母と共に父に車に乗せていただくことに。母は着付けが あるから私と一緒に行くのです。とりあえず恥ずかしかったのですが一応車の信号待ちに軽く「今までありがとうございました」 を言っておきました。…でも父も母も「いえいえ」「どういたしまして」とか妙に軽いお返事だったんですが(笑) いやまぁ、いいんですけど、娘が初めて嫁に行くんだからもちっと盛り上がってくれるとありがたい・・・けど、当の本人が 盛り上がってないしな…
 切手を買う間もなく駅にスイカで乗り込む。一応ぎりぎり予定の電車に乗り込む。 …しかしこのスイカ、料金足りてないんですよね…大丈夫かなー。スイカって関西で使えるのはいいんですが、 チャージってできるんですかねー?
 急いだおかげで余裕の時間に無事駅に到着。乗り越し清算機に向かう。おお!スイカもチャージできるんだ! 感動!!…と思いきや、1000円札が入らないよ…余裕の時間とは言え、結婚式の日に!!とりあえず駅員さんを呼ぶ。 駅員さんにやってもらっても1000円札が入らないよ…すると駅員さんが1000円を持ってきてくれる。 おお!500円玉二枚!ナイス!!無事チャリチャリ入る。

 駅からちょっとややこしい道なりをそれでもすいすい行き、母に「さすがに何回も行ってるだけ会って慣れてるねー」などと 褒められ?たりしながら歩く。
 …外は本当にいい天気。ずっと雨マークが出てたなんて信じられないよ。…凄いなぁ、私の晴れ女っぷり…自分でも びっくりだよ…。あーちなみにhidemiさんが「桜織は式典で雨降った事がない」と言ってましたが大学の入学式は 雨でしたよ。…いや、それくらいだけど(笑)ここ肝心な時は降った事ないんですけどね。本当に凄い、 ほとんど諦めてたから嬉しいです。これも皆様が祈っていてくださったおかげです。ありがとうございます。

 そして無事ホテルに到着。階段をあがり真っ先に目に入ったのは…ガラス磨いてる原本さん。…なにやってるんですか… いや、ありがたいですけど。
 私:「おはよーございますー」
 原本さん:「本日はおめでとうございます」
 とお約束の挨拶をいただく。母も頭を下げています。そしてその後に、
 原本さん:「司会者の方はもういらしてますよ」
 …kkjetさん?貴方は確か着付けもなく、あと一時間以上後でも良かったはず!つか、花嫁より先に来る司会者って 聞いたことないよ!!早すぎだよ!!

 母と別れて花嫁美容室に入る。とりあえずとっとと心付けを渡しておく。2回断られましたが、おそらく社交辞令なので 強引に渡して任務完了。…しかしこの後、かばんを持ち歩けない…どうすればよいのやら…
 服を脱いでタオル地のビスチェのようなものに着替える。そして美容室の椅子に座ると、カーラーで髪を巻かれる。・・・ ありゃ?なんかイメージが違う…けどもうまぁ、いいや。巻かれる数が段々多くなりまして花魁→サザエさんへの 道をたどる…しかし段々あったかくて眠くなってまいりましたよ。ほこほこ。
 それと同時にメイクをしていただく。「老け顔にだけはしないで下さい!!若々しくぷりーず!!」とだけお願いしておまかせ …でも、なんかまゆげ太くない?妙に雄雄しいんですけど。私はまゆげ抜いてないんで、抜いてる人と同じようにすると、 ぶっとくぶっとくなるんですが…失礼かなーと思いましたが、とりあえずそこだけ拭いていただくことに。ちょっと 残りましたが、前髪下ろしたら目立たないかな?
 そうやってメイクしている最中に電話。突然メイクして欲しいとの事。…だれ?誰なの?!私の身内?!先に言えよ!きにーなーる! 美容室の人、まじでごめん!とはいえ、やっていただけるそうでホッとする。まぁ、土日とかじゃなくて幸いかな。 メイクしながら聞いた雑談曰く、4月の土日など、30分刻みで10人の花嫁のメイクをするらしいですからねー。そうなれば 予約取ってない人間には構ってられないだろうし。
 メイクをしながらひたすら、余所から持ち込んだドレスを褒めていただく。綺麗な色ですねーって事らしい。 これってどう答えればいいのやら…自慢するのは自分の物でないのだから変だし…謙遜するのもなー、 とりあえず「気にいってるんですよー」と笑っておく。
 すぐ後ろに私のドレスと、もう一組あるんですが、色ドレスがかつて私が予約入れてて「やっぱりなー」と思って やめた「シャンパンゴールド」のドレス…ああ、この日の午後の人が着るんだ…良かったね、わたしが予約 取りやめて…。役に立って嬉しいよ。次回に続く



2005/3/11     頭痛

 明日は早番だからとかなり遅く帰ってきたにーちゃんを出迎えるだけ出迎えて、12時半ごろに就寝しました。
 4時半ごろにお手洗いに目が覚めるとにーちゃんはまだ起きていて、私はふらふらとお手洗いに行くと、ちょっと 頭が痛い。…風邪引いてたしなー、まぁ、寝て起きたら治るだろうとトイレを済ませ、急いで電気を消したらしい(笑) にーちゃんの横で布団に入りました。
 …すると頭痛がどんどん悪化して来まして。寝るどころの騒ぎではなく起きだして、頭痛薬を探して飲みました。そんで また横になって「すぐ薬が効くすぐ薬が効く」と自己暗示をかけてたんですが…やがて横になってるのも辛く、うめき声を あげずにはいられなくなってしまって。

 寝始めたにーちゃんの睡眠を邪魔するわけには行かず起き上がり、楽な姿勢を求めて居間に行ったり空いてる和室に入って 布団にもぐりこんだりしてたんですが、もうその内頭がざくろに様にリアルに割れる様を想像するような、そのまま鉄砲で頭を 砕き取り外してしまいたいと願うようなひどい頭痛に。波があってたまに収まるので、その間に「他の事に集中すれば ちょっとましかも」と本を取り出すのですがすぐ頭痛が始まり、やがて「いつあのひどい頭痛が来るのだろう」と怖くて おびえるだけになってしまって。

 余りの痛さに耐えかねて大声でうめきながら2時間ほど泣いていたのですが、やがてもうどうしていいかわからず、泣きながら 寝ている にーちゃんに泣きつきに行ったのですが、にーちゃんもどうすることも出来ず頭をなでてなだめてくれたました。そこで我に 帰り、「寝てるにーちゃんを起こしてもにーちゃんが可愛そうなだけでどうすることもできんだろう」と判断して「寝てていいよ」 と寝かしつけ、また隣の部屋で泣き喚きだしたのですが、おそらくそれで眠れるわけもないのでしょう、にーちゃんが 隣の部屋からベットのある部屋に連れに来てくれて、「寝転がると余計痛い…」と泣く私の頭をただなでてくれたんですが。 …するとしばらくすると、何故か、本当に何故か頭痛が治まってきて、そのまま二人で眠りました。

 目が覚めると、既に遅刻の時間でして、頭痛はなんともなかったんですが、またあの頭痛が始まるのが怖くて仕事は お休みし、遅めに起きたにーちゃんをベットから会社に送り出してまた私は寝まして。…気がつけば夜の7時でした。

 …えーと、まったく原因がわからない、あの頭痛は一体なんだったのでしょう?収まったので、くも膜下出血 とかじゃないと(そもそも頭をぶつけた覚えとかないんですけど)思うんですけど…。風邪にしても、ちゃんと 暖かい布団で寝てたし、薬が効かなかったのも謎なら、なんか突然収まったのも謎…怖いよ…

 またあの死にそうな頭痛が来ることだけが怖いです。病院行った方がいいのか。しかし病院になんて説明したら いいかわからんよ…いやしかし「つまらんことで起こすな!」とか怒鳴りつけるような旦那じゃなくて本当に 救われました、ありがとう。


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