〜 あとがき 〜



 エイプリール企画から始まった企画ですが、今までお付き合いありがとうございました。
 突発的に始めた小説ですが、心広い皆様がお付き合いくださったおかげで、とても楽しく最後まで書くことが できました。真に感謝しております。


 もともと「アバカムが使える強い魔法使いがいたら、ちょっと違った旅になるんじゃない?」→「でも それ勇者いらなくない?」→「勇者がいないと魔王にたどり着けないことにしよう」→「そこまでしてなんで 魔王を倒したいのか?」→「復讐ってことにしよう」→「じゃあやっぱりテドンになるな」→「 設定がかぶってるし、終わらないお伽話をのパロディにしよう」という要素と、

「だいたいDQ3二次創作の勇者って、自分が勇者であることを肯定しているか、もしくは徹底的に 否定しているかどっちかだな」→「しかし否定している勇者は結構中途半端だよな。なんだかんだで ちゃんと勇者としての行動をとってるし。私ならロマリアについた時点で逃走して勇者であることを ひた隠しにして生きるけどな」→「じゃあ勇者であることを徹底否定した勇者を考えてみよう。できれば 読者にも隠す方向で」→「でもそうすると物語が動かない。偽勇者でも作るか」→「本物の勇者を 座を狙ってるか、もしくは勇者をかばいたくてやってるか二択かな」→「おわおとは男だったから女にして、 そうすると後者がいいかな。」と、そんな感じで設定した話でした。それにまだ書いていない別パーティーの 設定を一部こちらに流用したりもしましたので、私にとっては1.5パーティーと言った感じでしょうか。

 まだ書いていないパーティもですが、おわおとを知らなくても楽しめるように書いたつもりです。私が書いて楽しんだのと 同じくらい、楽しんでいただけたなら嬉しく思います。


 キャラクターの後日談などを。white lieのネタばれ あります。そちらもご覧下さいませ。


 エリン・ケイワーズ
 総合的に考えて、この話の主役はエリンだったと思っています。
 実のところ本編だけではエリンの話は終わっていません。外伝のwhite lieを持って完結、という位置づけになります。
 魔法使いびいきなので、魔法使いが主役に出来て嬉しいです。ラストでは僧侶ですが。
 やはり後半になるとレベル40という要素がまったく消えてしまったのが残念ですね。
 エリンはこの後、ラダトームに残り、歴史関係を扱う仕事につきます。なんだかんだとわがまま王子の家庭教師 なども兼ねながら、勇者ロトの歴史書を作ったりして実力を見せ付け、徐々に城での信用と地位を獲得。
 やがてラダトームの貴族の息子と結婚して、ラダトーム初の女性大臣に上り詰めます。


 ルウト・フォースター
 ある意味第二の主人公。クレアのためなら世界を犠牲にしても後悔しない、突き抜けた愛に生きる男です。 恋愛大好き、な私ですが、ここまで愛に突き抜けるキャラは初めてでした。
 私は片思いカップルばかり書いてきたので、当初からいちゃつきまくるルウトはとても新鮮で楽しかったです。 本当はもっともっといちゃいちゃさせても良かったかもしれない。
 ルウトはこの後しばらくアレフガルドを漫遊し、ドムドーラに小さな一軒家を買って、警備隊に入り最終的には 隊長になります。町の人々にも信用された良い隊長として、そして愛妻家としてそこそこ有名になったりします。


 クレア・トーヴィー
 勇者になりたくなかった勇者。ある種の究極のアンチヒーロー(意味が違いますが)。一応鞭とかを持って戦っているわけですが。 それも致し方なく、本当は戦いたくない……という感じですね。
 クレアが勇者じゃない、と言うのはあっさり分かった人もいると思いますが、ルウトとの会話やルウトの発言がなく クレア単体だと結構分かりにくい、かなと思ったりします。(でもどうだろう)キャラの中では1、2を争うほど 嘘が上手そうです。特にルウトのためなら。
 お母さんはクレアに婿養子を取るか玉の輿に乗って欲しかったのだと思うので、 町一番の教会の次男坊というのは婿として最良の相手ですね。案外 オルデガさんが無事に魔王を倒してこれば、結構見合いで普通に結婚してたかもしれませんね、ルウトと。 そうなると幸せになってたかどうか定かではないのですが。
 そんなクレアはルウトとドムドーラに家を建て、たまに裁縫などで小遣い稼ぎをしつつ、 専業主婦として剣を二度と持つことなく暮らしていきます。愛妻弁当や ルウトが同僚を家に招いたときなどの食事で料理がすごく上手であることが知れ、ルウトと天下一の夫婦と町でちょいと 知られるわけです。多分子供は3人くらいかな。


 カザヤ・ミヤシロ(宮代風弥)
 おいしい便利キャラでした。四人の中ではドラマとかがほとんどないために結構地味だったのですが、 霊視体質はなかなかに便利でした。
 ゲームの設定上からも、弟キャラというものを書くのが初めてで(そもそもドラクエに兄弟がいるキャラが あんまりいない上に、たいてい上のほうが旅に出てるんですよね)分類上はショタキャラになるのでしょうか? を書くのはとても新鮮でした。14歳設定ですが、それよりは子供っぽく、かつどこか大人っぽいを心がけて 書いていました。
 あと女年上、男年下というのも初めてで新鮮でした。そういったドキドキをもうちょっと出せてもよかったかなぁ。
 カザヤはwhite lieでも出てきますが、しばらく世界をさまよった後、ラダトームの城に舞い戻り、 ちょこちょこ王様の直属の部下になんかなりつつ、最終的に子供がいない官僚貴族の養子になって初恋の人と結婚します。


 ドーゴ・ラスキン
 苗字は今決めましたという可愛そうな人です。
 ヒロインに恋する男子生徒その一みたいな、モブ役っぽい感じで書きました。
 実際のところ、ドーゴはクレアが勇者だと知っていたわけで、そう考えるとなかなかいいやつです。そして 勇者に釣り合おうと頑張って自滅した感があります。しかしどう頑張っても王様の前で啖呵を切った ルウトには敵わないだろうなとも本人思っています。結局ルウトに覚えたての呪文で吹き飛ばされました。
 ドーゴは結局旧ドーゴバーグに残り、地道に下働きから入って、なんだかんだで顧問のような仕事まで やるほど信頼されることになります。最終的にはどこかクレアに似た、でもクレアよりも しっかりものの良いお嫁さんをもらうのではないでしょうか。


 またちょこちょと外伝なども書いていけたらな、と思っております。それではお遊び企画だったものに長々と お付き合いいただきまして、ありがとうございました!また次がありましたらお付き合いくだされば 嬉しく思います。


 蒼夢桜織
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