ひぐらしのなく頃に解


   では、シナリオ別に感想を。

 目明し編
 上手い、上手いですね。綿流し編の裏側を説明しつつ、なおかつ惨劇の謎はほぼ振れず…というのが。
 シナリオ的には最初にドキドキして、爪はがしのシーンでは恐怖におののき、圭一のわかってないかっこよさに ほろりと来、そしてラストの「生まれてきてごめんなさい」のシーンでは号泣しました。
 梨花ちゃんの「残念だけどあんたの誘いは断るわ、この拷問狂が。」 「じゃあね、さよなら拷問狂。お前なんかに殺されてたまるか 」もやったらめったらかっこいいし。
 双子の入れ替わりについては…、んー、正直なところ、刺青をいれる時にすり変わっていた、というのには 違和感があります。あとお互いの気持ちが分かる…というちょっと特殊な双子なあたりも必要のない 超現象だった気がしますね…。


 罪滅し編
 始まりからドキドキ。水鉄砲は見ててとても楽しかったです。最後梨花ちゃんが濡れたふりをしていると思ったのは私も同じでした。 そしてレナの境遇にハラハラ。あとレナの裏側にちょっとだけがっかり。
 リナのことですが、普通に魅音と葛西に相談していたらなんとかなった気もするんですが…。やっぱり恥ずかしいとか 思っちゃったのかな。
 罪を告白しあう場面ではまたほろり。圭一が少しずつ過去?を思いだしているのに燃えました。
 中盤、寄生虫だったのか!と感心し、そこから宇宙人説にまで発展して「騙されたー!」と思い、真っ赤になった レナの文に恐怖しました…。
 それにしてもレナ凄すぎですよ。優秀と言うか、つっぱしったら一途というか…同じ展開の圭一とかわけが違う。
 そして圭一もかっこよかった! 沙都子も梨花もかっこよかったし。 「生憎ね、一分も稼げれば十分なの。遊んであげるわ、おいで鉈女…!」ってもう!!
 賛否両論あるでしょうが、私は最後の格闘大好きです。…まぁ、火花で爆発したら どうするんだ、とは思いましたが。
 ハッピーエンド!と思ったら悪魔の脚本でへこんだり。とにもかくにも楽しいストーリーでした。


 皆殺し編
 ハッピーエンドまであと少し…のところであー!
 さておき、私が一番気になっていた沙都子をいかにして助けるか?の答えが出てとても楽しかった。
 私は個人でなんとかかくまって…と考えていたのですが、ここまで正攻法で…というのは思いつきませんでした。圭一 かっこいいぞ!途中「この場で婆さんの頭を叩き割って、魅音を新頭首にして頭を縦にふらします」とかもう、めっちゃ 燃えるんですけど!!
 大石との初の共闘も気持ち良かったし、梨花がやさぐれ、でも圭一に励まされ立ち上がるところも良い。レナが 詩音を怒鳴りつけるところも良いなぁ。
 詩音もレナも、記憶を受け継いで、今までできなかったところが上手く処理できているところも感動しました。 「運命なんて金魚すくいの網より簡単に打ち破れるぜ」 なんていいじゃありませんか。赤坂さんにはがっかりしましたけれど…。
 あと羽入。私的にはありでした。まぁもちろん、できれば超現象なしでして欲しかったけど、まぁ あっても良いかなと。暇潰し見て、とりあえず予言の超現象はあるだろうなーとは思っていたので。
 ラストの羽入への語りかけも良かったです。やっぱり「皆殺し」だし…と思っていたので、なんというか あきらめていた部分をぐさりと刺されましたね。残念であり、哀しくもあり、梨花 の決意が美しくもあり…次回がとても楽しみでした。


 祭囃し編
 一番最初はハラハラしました。…別の擁護施設に行っても連絡されて追い返されるだけ…という展開を想像していた 私は駄目ですか?あと電話番号を都合よく思いだすのはどうかと思いました。ああ、でも「田無美代子はここにいる!」は かっこよかったなぁ。そして…怖かったです。
 そこからしばらく、ああ、鷹野さんも頑張ったんだなぁ、と感動。ちょっと学閥のお話とかはうっとうしかったけれども。
 そして羽入との対決のあと、かけら紡ぎ。これ、うっとうしかったけれど、ナイスアイディアだと思います。とても 楽しかったです。分かりやすかったですし、感動しました。そっかー、入江先生もなー。

 そして…正直、羽入転校は今でもなかったことにしたい私…。設定に無理がありすぎるというか、どこに住んでる事になってるの、 羽入。なんかえらそうなのに受け入れられてるよ羽入。うーん。あと羽入と新規鷹野さんの絵、画風が違ってて ちょっと違和感だよ…。
 ここから先はファンタジーなところもありますが、基本的にはOK!元々出題編で提示されているカードをほぼ上手く使って( 羽入威圧はあるけれど)困難もありますが解決していってますし。
 特に立てこもり→梨花囚われ→危機脱出→研究所制圧→裏山攻防戦の流れがもう、最高で!詩音、かっこいい!悟史生きてて 良かった!赤坂かっこいい!給料いくらだはないほうが良かったかも!あとメイドインヘブンはかなり台無しで やめて欲しかったよ!葛西さんさいっこう!!かっちょいいっすよー惚れるね。この当たりはもう何度も見ましたよ。 「私の好きな人はいないけど、お姉の好きな人はまだいるもん」とか「詩音に伝えて。私たち、また生まれて来る時も 双子がいいねって!」とか…。もうこの当たり、燃えますよ、本当に。
 ラストの大将戦。「魅音強すぎ」とか言っている人もいますが、そうではなく、あれは作中に会ったとおり「禊」であり、 三回の腕試しのあと、それに負けることのできるぎりぎりの技で魅音に立ち向かったんだと思います。そういう 終わり方もいいな。
 そして…「おじいちゃんのを踏まないで」があまりにも切なく、そして富竹さんの言葉に愛を感じ…。鷹野さんのしたことは 許されることではないと思う。少なくとも2人、人を殺している以上あれでいいのか、と思わなくもない。…それでもやっぱり ハッピーエンドで良かったな、と気持ち良く終われました。すごく爽快でした。


 全体の総評。
 どうやって惨劇を回避できるか、を推理するゲーム。結局推理すべき部分は「仲間を信用し、相談すること」という 実にアニメちっくな答えでした。それでもアニメ、漫画にひたっていたはずの私もすっかり騙されてしまいました…。 難しいですね、信じるというのは。
 「非現実的」という人はいますが、少なくとも鬼隠し、綿流し、祟殺しにおいて、この鍵さえわかれば、多分ものすっごく現実的に 圭一の「あの」惨劇から逃れる事はできたんですよね。…まぁ、結局滅殺されたわけなので解決していないわけですが。 私はこの答えにとても満足しています。簡単だけれどとても難しい事。そんな爽快なシナリオを見せてくださった この作品が私はとても好きです。本当に楽しかったです。


キャラ別の感想へ
出題編ネタバレへ


戻る TOPへ HPトップへ


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送