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   ではキャラ別レビューに参ります。

1.月宮あゆ。実は最後のオチは予想してました。むかーしの少女漫画に同じようなネタがあったので。 ただ、知っていたにも関わらず、やっぱりぼろ泣きしてしまいました。「ぼくの事…忘れて下さい」は、もう破壊的でした。 凄く気持ちがよくわかって、忘れて欲しくて、でもそう言わなきゃいけない事がまた哀しくて、もうなみだぼろぼろでした。
 あゆが自分の事「ぼく」だという事に結構批判を聞くんですが(狙いすぎ、とか)あれは、最後の 「ぼくの、願いは…」で、いってる人間があゆだとわかるように、だと思うんですが。私、だったら 結局あの願いは誰だってことになるんで。
 あゆはいつから自分がそう言う存在だと知っていたんでしょうか。あゆシナリオじゃなく、それ以外のシナリオで。 「探し物、みつかったんだよ…」の直前でしょうか。そう言えばこの探し物は、天使の人形だと思ってたんですが、 実際はこの場合、記憶って事なんでしょうかね。それともこの二つは=で繋がれるんでしょうか?
 そして最後の奇跡を起こしたのは祐一とあゆの二人の力ですよね。幸せになって欲しいです。

2.水瀬名雪。えっと、このゲームのヒロインが名雪だと思ってらっしゃる方がいると聞き、ちょっと呆れてしまいました。 だって、OP見たら判るでしょうに。…同居人おさななじみヒロイン説は根深いんですね…
 身近にある奇跡がテーマでしょうか。部屋の中でうずくまってる名雪に目覚し時計の声が聞こえる、その感じが 凄く凄く好きです。とても綺麗だと思った。
 キャラクター的にすごく健気で、楽しくて可愛くて。「ねこーねこー」は私の口癖になったかもしれない…( 個人的には天然で『うぐう』って言ってる自分にびっくりですが。)
 シナリオ的に凄く現実的ですよね。それは秋子さんがどうとかじゃなくて、自分のピンチの時に 彼氏を拒絶する、というくだりが。名雪は凄く優しくて、他の女の子と仲良くしてても、それでも 良くしてくれて、なのに、そんな女の子が「でてって」って言うその心境が凄くリアルだと思いました。 基本的にはほのぼのしてて凄く好きです。あ、あゆより前にに見たので、雪ウサギを壊された 理由が凄く最初気になったシナリオでもあります。

3.美坂栞。えっと、名字のせいで一発で姉妹だってわかりますよね。まあ、いいんですが。やっぱり アイスを食べられるのは熱のせいなんでしょうか?
 ところでこのシナリオも誤解してらっしゃる方が多数いらっしゃるみたいですが、 あれは「誕生日に死ぬから、それまで一緒にいよう」って話じゃないですよ?それで文句言ってらっしゃる方が いらっしゃいましたが。まず「誕生日までには生きられないと医者に言われた。」これは、医者が後一年は もたないだろう、という意味であって、医者は死ぬ日がいつまでかなんてわかったりしませんし。 で、その後香里はしっかりと「最近小康状態が続いている、もしかしたら誕生日までもつかもしれない」と言ってます。 つまりあの日まで生きてたのは大しておかしなことではありません。で、「あと一週間 一緒にいて下さい」と言った、その日がたまたま誕生日(まあ後一週間後に 誕生日だから一週間の区切りにしたのかもしれませんが)だっただけだと私は解釈してます。で、いろいろはしゃいで 、体を壊した。あそこで倒れたのは「その日に死ぬと決まっていた」からではなく、「 祐一と遊んで無茶をした」からです。
 個人的には栞より香里の心情のほうが泣けたりしました。でも凄く好きな台詞は 「私、ずっと笑っていられましたか?」この台詞大好きです!自分が凄く涙もろいので、泣かないで 笑って頑張ろうとする人、凄く尊敬します。頑張りやですごく強いなと思います。 あと栞シナリオのラスト、『仲の良い姉妹が同じ学校に通い、お弁当を食べるという…悲しい…夢だった』 という文章も凄く悲しくて好きです。
 ちなみにカッターじゃ多分死ぬのは難しいかな。せめて頚動脈切らないと…それかかみそりか、と 思わなくもなかった自分は何か間違っているような。あ、あと 切った後水につけないと、傷はあっさりふさがります。じゃなくて、その カッターを持ち出して、それで祐一に救われた事、これも奇跡、とか運命とか言うものかもしれないですね。

4.沢渡真琴。この子の話の展開はさすがに予想がつきませんでした。
最初は憎たらしくて、むかついて。でもでも…すいません、めちゃくちゃ泣きました。 すごく泣けて来る台詞は、祐一の「時計の針の音量調節ができたかどうかなんて、もう思い出せない」この台詞が、 祐一をどこまで追い詰めてるか凄くよくわかって。どんどん消えていく様が哀しくて。 割り箸が転がってるシーンも寂しすぎますー。ちょっとでも一緒にいたくて、 でも許せなくてって、凄く悲しいです。
 ちなみに私は真琴が復活したと信じてます。やっぱり最後の美汐の台詞がある意味がないですから。 そういや、狐の時に名前ってあったんでしょうか?幼い祐一は 名前付けなかったんでしょうか?
 後、水瀬家の二人の態度も凄く嬉しかった。最初は(多分妬いてたのもあるんでしょうけど) 「あの子」だった真琴に優しく微笑みかける名雪。優しく叱って、送り届ける時に 泣きそうになってた秋子さん。この二人の魅力は、ある意味このシナリオになるんじゃないかな、と思います。
 シナリオ的にはシンプル(それは他のものにもいえますけど)ですけど、描写が丁寧だからそこ、 感動出来るシナリオだと思います。

5.川澄舞。一番最初にクリアした女の子。「私は魔物を討つものだから…」の意味が気になって気になって。 でもおボケさん。でもそこが可愛い。
 シナリオ的に一番判りにくいです。私はどこまでが現実か判りませんでしたし。一番最初に やったのは失敗だったかな、と思います。その後栞やって、やっとこさちょっとだけ理解できましたし。
 佐祐理さんとの友情が凄くいいな、と思います。生徒会長に向かって「佐祐理を悲しませたら 絶対許せないから!」といいきる舞はとてもよかったと思います。そしてゆきうさぎを ちっちゃく作ってる舞もとても可愛いと思いました。
 本人がそれを忘れてしまうくらい、ずっと長いこと待ち続けて。凄く辛かったのでしょうね。それとも 忘れたかったんでしょうか。異質に対する人の反応って残酷だな、と思います。それが 誇りに思ってたことでも、それを恥に変えてしまうほど残酷なものだな、と思います。
 結局最後は舞に能力はあるんでしょうか?それとも消えてしまったんでしょうか?最後の舞しかいないですしね。 でもどうなんだろうな…と思います。
 やっぱりえっちしーんはなんだかいまいちな展開で、もうちょっと何とかしてほしかったなあと思う部分です。

6.倉田佐祐理。おまけシナリオですが、内面をしっかりあらわした作品でよかったと思います。 私的に佐祐理さんだけシナリオがあるのは、他の子は皆落とせない理由が明らか(香里は栞で手一杯だし、 美汐は昔の事忘れてないし。)のもかかわらず佐祐理さんは違うからでしょう。
 自分のために、舞を大切にする、と言ってしまえばなんですけど、私はそれでいいと思ってます。何のためでも いいと思います、誰かを幸せにできるんですから。それも一つの助けだな、と思います。 いつか「祐一くん」と呼べるようになって欲しいですよね。

7.水瀬秋子。いいお母さんです。究極の理想だと思います。外見は若すぎますが、 内面は凄く大人ですよね。そういえば祐一は、秋子さんの年齢とか、職業とか、 どうして旦那さんがいないのかが気になってるようですけど、自分の母親に聞けばいいのに…。 姉なんだっけ?妹なんだっけ?よくわかりませんが。柔らかく、温かく見守って くれる人。いいな…

8.美坂香里。なんか泣けてくる。「栞は私の妹なんだから」の台詞、凄く好きです。そう言う決心をするのにすごく 勇気がいったと思います。自分が間違ってるのは多分ずっと昔から知ってたんでしょうから。
 香里の「あの子、何の為に生まれてきたの…」の台詞を受けて、後に祐一が「栞は 幸せになる為に生まれてきたんだ」と地の文でいうのも凄く好きですね。
 後凄く魅力を感じるのはあゆシナリオ。何にも知らないのに、真夜中まで 人形探しに付き合う。すごくすごくいいと思います。

9.天野美汐。実は余り印象に残ってないんですけど、この子が実はぴろだっていうのは本当なんでしょうか? なんかぴろはじつは真琴のお父さんで、ぴろが美汐に化けてた。とだからぴろは美汐が出てくる間 いないのだ、という説を聞きました。本当だったら嫌だなあ…だって初めての友達が お父さんなんて嫌だし。まあそうするとエンディングには合わなくなるんでいいか。
 辛い現実や過去から逃げたくなるのはわかるなあ、祐一もそうして生きてきたんだろうし。 それでも真琴にあって、祐一と話して、友達ですから、という美汐は凄いと思います。

10.北川潤。重要キャラクターだとおもいます。香里の所でも 言いましたが、あゆシナリオで「俺も偶然バイトが休みなんだ」と言う北川がすごく好きです。 本当にバイトが休みかどうかは判りませんよね。理由も何にも聞かないで 寒い中ただ、力になるのって、凄く大変だと思います。それでも頑張ってくれる、 いいなあ、と思います。いい男です。


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